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「福井映画祭2024」開催へ 「ローカル」掲げ、福井発の作品軸に展開

実行委員会制作の「ふつうに、朝」のワンシーン。市民吹奏楽団のトランペット奏者を軸に家族の在り方を描く

実行委員会制作の「ふつうに、朝」のワンシーン。市民吹奏楽団のトランペット奏者を軸に家族の在り方を描く

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 「福井映画祭 2024」が1月14日、福井市の映画館「メトロ劇場」(順化1)で行われる。

フライヤーを手にする酒井さん。「監督ら関係者が集い、作り手の顔が見えるのが映画祭の魅力。新たな映画体験につながるのでは」と話す

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 2006(平成18)年、福井在住の映画愛好者らでつくる実行委員会が始めた自主映画上映イベントで、通算16回目。今回は例年のコンペティション形式でなく、委員会が制作した作品や、福井在住の一般市民が参加した映画制作ワークショップ作品などを軸に構成する。

 ワークショップ作品は、時給5,800円という謎のアルバイトに翻弄される主人公を描く「オイシイシゴト」、高校を舞台に教師と生徒の機微を描く「海まで行ける」の2本。いずれもNPO法人「福井芸術・文化フォーラム」(田原1)との共同事業による作品で、「オイシイシゴト」は福井在住の高校生が監督や撮影を務めた。

 招待上映として、ロッテルダム国際映画祭2023に入選した塚田万理奈さん(長野市出身)と、第75回カンヌ国際映画祭ACID部門で日本映画初の選出を果たした山崎樹一郎さん(大阪市出身)の作品も上映する。作品は、塚田さんが長野市を舞台にした「満月(みつき)」「世界」、山崎さんが岡山県真庭市を舞台に描く「やまぶき」。

 「ローカル」をテーマに、福井ゆかりの作品と海外の映画祭に進出した監督の作品を交えて展開する今回の映画祭。実行委員長の酒井潤さんは「地域に根を下ろした作品のみで構成するという、委員会にとっても新たな挑戦と言えるイベント。招待作品を通して、世界に通じる映画が地方からでも生み出せることを感じてもらえれば」と話す。

 13時開演。料金は、前売り=1日券1,500円、当日=同2,000円。高校生以下無料。

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