福井のご当地アイドル「せのしすたぁ」の初出演映画、「ねもしすたぁ」(仮題)の製作が進んでいる。
撮影翌週のライブでは、メンバー3人と森永さんにファンからトロフィーのプレゼントも
気鋭の映画監督とアーティストのコラボによる映画祭「MOOSIC LAB 2015」出品作の一つ。監督は、東京都内を中心に活動する劇団「月刊『根本宗子』」主宰の根本宗子さん。作品では、金沢の音楽フェスに呼ばれた同劇団のメンバーと「せのしすたぁ」の3人が出会い、奇跡の物語を巻き起こすというストーリーが展開する。
撮影は3月上旬、福井・石川両県で5日にわたり実施。最終日の8日には、旅館「葉渡莉」(石川県加賀市)内の「クラブ 21」でライブシーンの収録が行われた。ツイッターのみの呼び掛けにもかかわらず、熱心なファン約50人が話を聞き付けエキストラとして参加した。
根本監督は撮影前に「みんなで一緒にいいシーンを作り上げたい。同じシーンを何度も撮影するので同じテンションで盛り上がって」と演技指導。戸惑い気味だったファンも収録が進むにつれコツを心得た様子で、同劇団のメンバーに「オタ芸」と呼ばれる掛け声を披露する一幕も見られた。
同グループは15日、福井市内にあるクラブ「Casa」(中央1)でワンマンライブを開催。メンバーのまおさんはMCで「撮影途中で互いがぎくしゃくしてライブが成功するか不安にもなったが、この3人だったから団結してここまで来ることができた。これからもいいライブを重ねたい」と宣言。定番曲「NOW」のイントロと共に、100人以上のファンから大きな拍手が送られた。
フロアに下りて煽(あお)るパフォーマンスを特徴とした同グループ。プロデューサー・マネジャーの森永康之さんは「フロアに下りるグループが増え、同じようなことをやっていては埋もれる」と封印の方針を決めたという。「ステージとフロアの高低差を抑えるなど新たな演出を探っていく。3人の進化に期待してほしい」と呼び掛ける。
同作品は夏以降、「K's cinema」(東京都新宿区)ほかを皮切りに全国で順次公開予定。