福井鉄道が3月21日、鉄道グッズ「ジャンジャンキーホルダー」の販売を始めた。
「ジャンジャンキーホルダー」を販売する、たけふ新駅の「福鉄グッズ自販機」(右)
同社が駅構内踏切に設ける看板を模したキーホルダー。「ジャンジャン」は列車接近を知らせる警報機の擬音で、「以前テレビ番組の取材を受けた時、『この看板が面白い』と言われたのをきっかけにグッズ化を考えた」(鉄道営業部の白崎正臣さん)という。
白崎さんによると、擬音が「カンカン」でなく「ジャンジャン」である理由は社内でも長年の謎だったという。鉄道の利用客からも問い合わせの声が寄せられていて、キーホルダー製作に当たり改めて白崎さんがOBに尋ねたものの分からずじまいだった。
ところが、そのOBが当時の技術部門OBに聞いたところ事態は急転。カンカンでなくジャンジャンになった経緯が判明したという。
きっかけは1965(昭和40)年ごろ、駅構内専用踏切を初めて設けるのを機に掲げることになった看板。白崎さんは「『普通はカンカンという表現だろう』と話になったようだが、それではありきたりで面白くないということでジャンジャンにしようとなったと伝え聞いた」と話す。
キーホルダーは鉄道廃品とのセットで販売し、レールを枕木に固定する犬釘、パンタグラフと接するトロリー線の一部、それぞれを組み合わせた2タイプで展開する。
価格は700円(両タイプとも)。たけふ新駅の「福鉄グッズ自販機」で販売する。
たけふ新駅は2月25日、越前武生駅から改称した駅で、同社は改称記念の駅名標マグネット(440円)も製作した。数量は50個程度で、現在、たけふ新、神明、田原町の各駅と、同社ウェブサイトで販売している。