福井県敦賀市の「ジャクエツ」(若葉町2)が手がける4つの製品が、「第16回キッズデザイン賞」子どもたちの創造性と未来を拓(ひら)くデザイン部門で受賞した。
英明幼稚園の園舎。回遊性を持つ園舎となるよう、建物と園庭が一体化するような設計にしたという
キッズデザイン賞はNPO法人「キッズデザイン協議会」(東京都港区)が主催し、経済産業省、内閣府、消費者庁が後援するアワードで、2007(平成19)年に発足。同社は第1回から16年連続で受賞を重ねており、8月に発表された今回の受賞で累計受賞数が102件となった。
受賞したのは、英明幼稚園(横浜市泉区)園舎の増改築計画、相模幼稚園(神奈川県藤沢市)園舎改修による「Bブロック研究所」設置計画、低年齢児向け遊具「EGGシリーズ」「組み替えステップロッカク・ロの字」の4件。保育所などでの手作り教具から着想したという「組み替えステップロッカク・ロの字」の開発では、現場での実情を踏まえて消毒の容易さなどを仕様検討の材料にしたという。
教育サポート、空間・街づくり、コンサルティングなどの事業を手がけ、「あそびの環境をデザインすることで、未来価値を創造する」を使命に掲げる同社。累計受賞数100件を超えたことを受け、広報担当者は「安全で質の高い『あそび』の環境をデザインすることで、子どもたちの成長と、大きく花開く『未来価値』を創造し続けることにまい進していければ」と話す。
同社は1916(大正5)年創業。幼児教育以外の分野も手がけており、富山県美術館、中部国際空港(セントレア)などの公共施設・商業施設でも製品を見ることができる。