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福井の文具店が「ご当地インク」販売へ 地元民との共創型商品掲げ開発

商品を手にする渡辺さん

商品を手にする渡辺さん

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 福井県内で文具店6店舗を展開するホリタ(福井市)が11月3日、新商品「FUKUinkSTORY いろつつみ」の販売を始める。

同社春江店店頭に展示中の商品とオリジナルノート

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 福井の日常の風景をモチーフに開発したご当地インク。「顧客と共に作る共創型インク」を掲げたオリジナル商品で、地域の声、日常の風景、人々の心などを包み込むという意味を商品名に込めた。

 今春開催した文具イベント「文具HORI博」で福井の好きな風景について来場者アンケートを行い、その結果を基にカラーバリエーションの方向性を決めたという。

 ラインアップは「海面」「薫風」「夕凪(ゆうなぎ)」の3タイプで、それぞれ、越前海岸の浜辺から見える波の揺らぎ、風に揺れる海岸線沿いの山々の新緑、穏やかな海面に映る夕日の色を表現した。万年筆、付けペンなどのほか、コンバーター式のボールペンやサインペンなどでも使うことができる。

 開発を担当した渡辺真理子さんは「文具業界では数年前から、地域の観光名所、歴史、文化などをテーマにしたご当地インクが流行している。当社にも熱心な文具ファンから『福井にもご当地インクがあれば』という声が多く寄せられるようになり、『いろつつみ』の開発へとつながった」と明かす。

 商品化に当たり、鮮やか過ぎず淡過ぎずというトーンとなるよう色味を調整したという。渡辺さんは「デジタル機器で文字をつづるのが主流である中、メモ、日記、手紙などをアナログで書くことの喜びを提案する商品。インクの濃淡やにじみなどで微妙に変化する色の揺らぎも感じてもらえれば」と話す。

 各商品とも20ミリリットル入り。価格は1,650円。同社全店とオンラインショップで10月31日まで予約を受け付ける。予約特典として、万年筆向けに加工したという越前和紙製のオリジナルミニノートを進呈する(数量限定)。

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