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「ほくりくアイドル部」福井出身メンバー2人が卒業へ

ライブ中の羽生田さん(左)、山中さん(右)
(写真提供=ほくりくアイドル部)

ライブ中の羽生田さん(左)、山中さん(右) (写真提供=ほくりくアイドル部)

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 北陸3県を拠点に活動する「ほくりくアイドル部」の福井出身メンバー2人が3月下旬、グループを卒業する。

1月下旬、ハピリンホール(福井市)での定期公演後の一こま。左から4人目が羽生田さん、右から4人目が山中さん(写真提供=ほくりくアイドル部)

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 卒業するのは、6期生の羽生田結月さん(福井市出身)と、7期生の山中彩也乃さん(鯖江市出身)。グループの公式SNSが2月下旬、3月23日限りでの卒業を明らかにした。

 現在、高校1年生の羽生田さんは中学1年生の時、同グループをマネジメントする「アンサー・エンタテインメント」北陸事業所(金沢市)の展開する福井校に入校。レッスン生としてボーカルやダンスのスキルアップに励み、2022年3月にステージデビューした。

 「デビュー翌月がグループの5周年記念感謝祭で、すでに練習を重ねていた先輩に追い付けるだろうかという不安が大きかった。北陸3校の合同練習がある日には、レッスン前に近くの体育館を借りて同期のメンバー同士で練習し、支え合いながら本番に臨んだ」と振り返る。

 羽生田さんが最も印象深い出来事として挙げるのが、同感謝祭を行った金沢歌劇座(同)のステージから見た景色だという。「2階席もある会場で緑のペンライトの密度がすごかった。お客さんの顔もしっかり見えてライブの規模に圧倒された」と話す。

 一方、2023年4月デビューの山中さんは、高校進学を機にアイドルの世界に飛び込んだ。「歌手になりたかったが、福井から出ることを親に反対されていたので、地元でできる活動を探した。書類審査も親に内緒で応募したが、書類審査合格を受け入れてくれたのがうれしかった」。学業との両立のために転学するなど、活動を続けるための決断も経験したという。

 山中さんの自己紹介フレーズは、「夢はブロードウェー。鯖江から世界へ」。グループで唯一コール・アンド・レスポンスのある自己紹介といい、「(石川県立音楽堂での)7周年記念感謝祭の時、1500人以上の人たちが『世界へー』と言ってくれたことに心が震えて涙が込み上げてきた。最初は少し恥ずかしいと思っていた自己紹介も今になっては大好き」と笑顔を見せる。

 羽生田さんは学業への専念を、3月上旬に高校を卒業した山中さんはビジネス関連への進学を、それぞれグループの卒業理由として挙げる。「アイドル活動は今も好きだが、学業に力を入れてより上位の大学を目指したい」と羽生田さん。山中さんは「ファッション、メーク、旅行など、自分自身のスタイルを決めながら10代を過ごせれば」と話す。

 2人は、苦楽を共にした福井校メンバーへの思いも口にする。「メンバーみんなが優しく、私が悩んでいる時には親身になって話を聞いてくれた」(羽生田さん)、「同じ福井という土地で生まれても、福井校に入らなかったらみんなとは出会えなかった。ほくりくアイドル部に入ることができて良かった」(山中さん)

 3月23日、ライブハウス「金沢AZ」(同)で行われる卒業公演が2人のラストステージとなる。最後のパフォーマンスを前に、羽生田さんは「ファンの皆さんがどんな時も応援してくれたからこそ今の自分がある」、山中さんは「アイドル活動は何にも代えられない大切な時間だった。卒業後もファンの皆さんのことをずっと忘れないでいたい」と、それぞれ感謝の思いを明かす。

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