令和7年10月8日(水)から10月10日(金)までの3日間、越廼地区およびその沿岸において「師匠に入門!ちびっと就漁事業」を実施しました。

本事業は、減少傾向にある漁業の担い手確保のため、定置網漁業等の体験を通して漁業の楽しさや奥深さ・やりがい等を感じ、漁業就業に対するイメージを明確にしてもらうことを目的に実施しました。
漁業就業に興味を持つ愛知県在住の高校1年生、福井県在住の中学3年生とその保護者 計3名の方にご参加いただきました。
(1)定置網漁業の説明と定置網漁船乗船、ロープワーク体験
定置網漁業に関する説明をうけた後、実際に定置網漁船に乗船し、沖合に設置された定置網を見学しました(漁獲物の網揚げ・仕分けは荒天により中止)。

漁港での仕分け作業説明

定置網漁船に乗って沖合へ

沖合に設置された定置網を見学
帰港後は、定置網漁船の構造や設備、漁具の説明をうけた後、船の係留に用いられるロープワークを体験しました。

ウインチやクレーンの操作説明

倉庫内でロープワーク体験

漁業者から参加者ひとりひとりに丁寧に指導していただきました
(2)水産加工体験
地元で水揚げされたヒラマサを使って、三枚おろし等の加工を体験しました。

三枚おろしの説明

内臓やえらの可食部位を教えてもらいました

アカエイの酢味噌和えを特別に提供してもらいました
(3)座学
漁業権や養殖業、漁業協同組合の役割、就業支援制度(福井市の奨励金制度や「ふくい水産カレッジ」)などについて学びました。

漁業権などに関する講習

漁業協同組合の役割に関する講習
(4)意見交換会
現役漁業者を交え、漁業の生活リズムや就労時間、初めて船を操船した時の体験談など、漁業者の様々な「リアル」を教えてもらいました。
アンケート結果では、参加者から「非常に満足」「満足」との評価が寄せられ、漁業への関心についても「非常に高まった」「やや高まった」との回答をいただきました。
今回の事業は、漁業就業へのリアルなイメージを参加者に体感してもらうことができ、大変意義のある取り組みとなりました。福井市では今後も継続して、漁業の担い手確保と水産業の振興に努めてまいります。
事業名:「師匠に入門!ちびっと就漁事業」
開催期間:2025年10月8日(水)~10月10日(金)
場所:福井市越廼地区およびその沿岸
主催:福井市
協力:越廼漁業協同組合、茱崎定置網組合 ほか