一般社団法人福丼県プロジェクトは11月25日(火)、「高校生ごみパトロール隊」生配信の7回目を放送いたしました。福井県内の高校生によるごみ拾い活動を応援し、海洋ごみ問題への関心を深めることを目的に、「高校生ごみパトロール隊」が始動します。これまで、海洋ごみ問題に対して高校生一人ひとりの意識は高いものの、活動が個々にとどまり、継続的かつ広がりのある取り組みが課題となっていました。そこで本企画では、高校生が主役となって、ごみ拾いの様子を発信し合い、連携を深めていく新しいコンテンツを立ち上げます。活動内容は、高校生がごみ拾いを行い、その日の活動を「今日のごみ拾い」として写真や動画で投稿。その様子を毎月1回30分間の特別番組にまとめて、YouTubeで生配信し、主体的にごみ問題に取り組める環境を目指します。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催したものです。

・日程 2025年11月25日(火)18時半~19時
・開催場所 福井テレビ大スタジオ・YouTube
・参加/協力団体
●福井県立福井商業高等学校
●有限会社フィッシングポイント 代表取締役社長 平内 真澄氏
●野坂 健太郎氏
●一般社団法人福丼県プロジェクト 代表理事 野坂 昌之
・番組 「高校生ごみパトロール隊#7」
YouTube (福井テレビチャンネル - YouTube)
https://www.youtube.com/live/bl8pni2XIBs
福井市で釣り具店を営むフィッシングポイント代表の平内真美さんがゲストとして登場しました。平内さんは「漁港きれい応援隊」という活動に18年前から取り組んでいます。きっかけは、お客様との会話の中で「釣り場が汚い」という話題が上がったことでした。よく見ると、自身のお店の値札が付いた釣り具のパッケージが落ちていることに気づき、「これはだめでしょう」と清掃活動を開始したといいます。
「最初は釣りのクラブ仲間約20名で始めましたが、今では親子連れなど参加者も増え、今年は70名ほど集まりました」と平内さんは語ります。参加者の中には、釣りが大好きだった亡き夫のためにと、釣り場を綺麗にしたいと願う奥様の姿もあったそうです。18年の歳月の中には、さまざまな人の想いが紡がれてきました。
この活動には驚きの縁がありました。ゲストの高校生、山崎さんの父親が、18年前にこの活動を始めようと声を上げた発起人の一人だったのです。山崎さんは「小さい時に参加させていただきました。若い人もいっぱい来ていると聞いて、もっと広まってほしいなと思います」とコメントしました。
平内さんは2年後の20周年に向けて、「目標200人で越前海岸の漁港を全部きれいにしたい」と力強く語りました。

続いて、福井商業高校JRC部の活動を紹介しました。彼女たちは年間約20回も海岸清掃を行っています。「12月から5月にかけては大変多くのゴミが漂着します」と野村さんは説明します。福井商業高校の調査によると、海岸のプラスチックごみが占める割合は2017年の約70%から、2024年には95%を超え、問題は年々深刻化しているといいます。特に問題となっているのがペットボトルです。ごみ1kgあたりのペットボトルの本数は、2017年の0.5本から昨年は2.5本と約5倍に増加。さらに、ラベルやキャップから生産国を調査すると、日本のものは約10%前後で、ほとんどが国外からのものだという事実が明らかになりました。笹岡さんは「ペットボトルを含むプラスチックの問題は世界中で対策していくべきことだと強く感じています」と訴えました。釣りもするという山崎さんは、釣り人の視点から「表だったところには見えなくても、岩の隙間などにめちゃくちゃゴミが落ちています。釣り具のパッケージも落ちているので、やめてほしいと思います」と、マナーの問題にも言及しました。彼女たちの真摯な活動に対し、平内さんは「年に20回というのはなかなかできない。私たちももっと頑張らないといけない」と感銘を受けた様子でした。

番組後半では、最近増えているという「釣りガール」が話題に。自身もイカ釣りなどを楽しむという山崎さんは、「釣れる時はもちろん、待っている時間も楽しい。技術が上がっていくのを実感できるのが一番です」と釣りの魅力を語りました。平内さんのお店では、初心者や子どもたちが釣りの楽しさを知るきっかけとして、親子の釣り教室などを開催しているそうです。また、環境への配慮から、購入した釣り具のプラスチックパッケージをその場で回収するボックスを設置し、釣り場にごみが持ち出されるのを減らす取り組みも行っています。

「私たちより若い世代も一緒にみんなでごみ拾いしていったら、これからもさらに綺麗な海になるのかなとも思いますし、隅々まで綺麗に、例えば釣りの人に聞くと灯台の方もごみが落ちてるとよく聞くので灯台の方も浜の方も、駐車場も全て綺麗にして、自分たちが使う海を自分たちで綺麗にしていけたらなと思います」「今回この環境の話をたくさん聞いて、自分の中で環境に関するこの関心がより一層高まったと感じています。また、もうすぐ私たちも高校を卒業して、JRC部も引退してしまいますが、この今後も環境に対する関心を絶やさず過ごしていきたいと思いますし、今後もこのような活動に是非参加していきたいと思っています」
<団体概要>
団体名称:一般社団法人福丼県プロジェクト
URL:
http://fukudon.jp/
活動内容:どんぶりイベント会場全店舗で『土に埋めると3か月で自然分解される100%天然素材【プラスチック・スマート対応製品】』の器を使用することで「プラスチックフリー」を実践。年間 を通して約300店舗の賛丼店と食イベントやテレビ告知を通し多くの方に知っていただき、且つ福丼県のホームページを通して、店舗・店舗来客者・消費者の意識を「ポイ捨てしない」「リサイクルする」・「プラスチックごみを無くしていく」という意識に2024年度以上に「CHANGE」させ「CHANGE FOR THE BLUE」を全国へ拡げていくプロジェクト。
CHANGE FOR THE BLUE
国民一人ひとりが海洋ごみの問題を自分ごと化し、”これ以上、海にごみを出さない”という社会全体の意識を向上させていくことを目標に、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として2018年11月から推進しているプロジェクトです。
産官学民からなるステークホルダーと連携して海洋ごみの削減モデルを作り、国内外に発信していきます。
https://uminohi.jp/umigomi/
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/