音楽イベント「ハンディキャップがあっても大丈夫! 触れずに奏でるテルミンとマトリョミンのコンサートと演奏体験」が11月21日、福井駅西の「ハピリンホール」(福井市中央1)で行われる。
竹内さんが社長を務める「マンダリンエレクトロン」(浜松市)が製造・販売する「マトリョミン」。10年で約5000体を出荷したという
世界最古の電子楽器とされる「テルミン」の世界的奏者・竹内正実さん(浜松市在住)らによる、全国5カ所をめぐるコンサートツアー「Overcome Disability ~ハンディキャップを乗り越えて~」の一環。文化庁「ARTS for the future!」事業の補助を受けて行う。
プログラムはコンサートと演奏体験で構成。コンサートでは、テルミン奏者や、ロシアの民芸品人形マトリョーシカにテルミンを組み込んだ「マトリョミン」のアンサンブル「アエロ・エレクトロ・マトリョーシカ」による楽曲演奏などを展開する。
竹内さんは2016(平成28)年のコンサート出演中に脳出血を発症し、右半身まひの後遺症を負いながら活動に取り組む。利き手が自在に動かないハンディキャップをマトリョミンとリモコンとの組み合わせで克服し、半身まひや視覚障がいなどがあっても演奏を楽しめる可能性があるマトリョミンの魅力を各地で伝えている。
今回の福井公演は、「活動の枠組みの中で中心的に動いてくれているメンバーに福井出身の人がいるのがきっかけ」(竹内さん)で実現した。20年ほど前にも福井でコンサートと演奏体験会を行ったことがあり、「北陸は一向一揆衆の末えいが多く、屈服しない精神の持ち主が多いと勝手にシンパシーを抱いている」とも話す。
13時開演。料金は、前売り=一般2,700円、小学生以下・障がい者=1,600円、当日=同3,000円、同1,800円。1歳未満の乳児は無料。チケットはイープラスで取り扱う。