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福井・大野の小学生、観光ポスター製作に挑戦-北陸新幹線開業に合わせ掲出

ポスター完成後、児童には「わがまちクリエーター認定書」が手渡された

ポスター完成後、児童には「わがまちクリエーター認定書」が手渡された

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 有終東小学校(大野市美里町)で1月15日、「新!北陸 わがまちポスタープロジェクト」が開かれた。

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 3月14日の北陸新幹線金沢開業に合わせ、JR西日本(大阪市北区)が行う記念事業の一環。福井・石川・富山各県の小学校計24校が参加し、「わがまちの自慢」を駅貼り用観光ポスターの原画として描く。同プロジェクト事務局は「地元に詳しい子どもたちの目線で『わがまちの自慢』を拾い上げ、手作り感あふれるおもてなしにつなげるのが狙い」と話す。

 同校で開かれた原画製作には、5年1組の児童27人と、福井在住のデザイナーらでつくる「福井クリエイターズ・アソシエーション(FUCA)」のメンバーなど4人が「わがまちクリエーター」講師として参加。はじめに講師が「広告は、ある物事を広く告げるもの。自分のことを好きになってもらうためのラブレターでもある」と説明。児童は6つの班に分かれ、同市の「自慢」を次々と付箋紙に書き付けポスターのテーマを絞った。

 続いて、絞ったテーマをポスターにするための企画会議。児童はアートディレクター役とコピーライター役に分かれ、ビジュアル表現やキャッチコピーについて話し合った。同市の「七間朝市」をテーマにした班には、講師が「『朝市に来ると寝坊ぐせが治る』という視点も面白いのでは」などコピー制作のヒントを与えていた。

 着色では、講師が「一瞬でメッセージが伝わるよう、伝えたいものにだけ色を付け余白を生かすのがポイント」とアドバイス。「美術館のような眺め」(JR越美北線)、「『ヤッホー』と言いたくなる山」(荒島岳)などのコピーが添えられた原画6点が完成した。担任の冨田啓明さんは「専門家との交流は児童にとって刺激になる。技術面のアドバイスが的確で気付かされることが多く、児童は新鮮に受け止めていたようだ」と振り返った。

 同社は今後、福井県内7つの小学校でプロジェクトを実施予定。講師がデザインした原画とともにB1判2枚のポスターにまとめ、同県内JR主要駅で順次掲出を始める。児童の一人は「駅に貼られるのはちょっと恥ずかしいけど、楽しんでポスターを作ることができた」と話した。

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