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金津創作の森でリボン作品展-アートユニット「リボネシア」が森をテーマに

新作「森の誕生」より。会場内は写真撮影可

新作「森の誕生」より。会場内は写真撮影可

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 福井県あわら市にある「金津創作の森」で1月17日、展覧会「Ribbonesia FOREST ~リボンで創り出す森の生命(いのち)~」が始まった。

「鑑賞後に周囲の森を散策して、あらためて動植物の息吹を感じてもらえれば」と前田さん

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 「Ribbonesia(リボネシア)」は、札幌市在住の美術作家・前田麦(ばく)さんを中心に活動するアートユニット。前田さんはイラストレーターの仕事の傍ら、2008年ごろから「手遊びがてらに」リボンアートの試作を開始。その出来栄えに共感したメンバー数人とユニットを組み、2010年から本格的な活動を始めた。東京やパリ、ロンドンなど国内外での発表歴も持つ。

 作品に使われるリボンの95%は、あわら市にある服飾副資材メーカー「SHINDO」(あわら市伊井)製。一般的なサテンリボンに特殊加工を施し弾力性を高めた特注品を使っているという。同展企画担当の伊藤嘉子さんは「2年ほど前、リボネシアの本でSHINDO製品が使われているのを偶然知った。地元つながりで、アートと地場産業がコラボできないかと考えた」と話す。

 会場では新作を含む約80点を展示。同館周辺の自然環境から着想を得たという「森の誕生」や、アトリエを想起させる「リボネシアの部屋」など大掛かりな作品もある。伊藤さんは「展覧会の題名通り動植物などをモチーフにしたものばかり。動物や昆虫がひっそり隠れている作品もあるので、じっくり観賞してみては」と指南する。

 会場の広さは約500平方メートル。前田さんによると、この規模の空間で展示を行うのは初めてという。「下見では『大きな空間を満たせるだけの作品ができるだろうか』とも感じたが、新しい挑戦だと思い取り組もうと決めた。シカやキツネを題材にした新作もあり、これまでの活動の集大成といえる展示内容になった」と話す。

 開館時間は10時~17時(金曜・土曜は10時~19時30分)。月曜休館。観覧料は一般500円、高校生以下無料。3月1日まで。

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