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福井城跡整備で寄付募集-福井県、クラウドファンディング活用で

福井城の内堀と本丸の石垣。写真左奥が2008年に復元された御廊下橋

福井城の内堀と本丸の石垣。写真左奥が2008年に復元された御廊下橋

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 福井県が1月8日、クラウドファンディング(以下CF)サイトで「福井城山里口御門復元プロジェクト」の募金受け付けを始めた。

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 福井城は1606年、徳川家康の次男・結城秀康により築城。現在は本丸の石垣と内堀のみが残り、本丸跡には福井県庁、福井県警察本部、福井県議会議事堂がある。福井県は2013年から「福井城址(じょうし)公園」の整備事業を進めており、同プロジェクトも同事業の一環に当たる。

 同プロジェクトの募金受け付けは昨年10月に開始。受け付け業務を担当する県ブランド営業課が、「県人会や県内各学校の同窓会以外の人たちにも広く募金を呼び掛けたい」とCF活用を企画。昨年2月ごろから準備を始め、CFサイトを運営する「ジャスト・ギビング・ジャパン」(東京都千代田区)の協力で実現にこぎ着けた。同県がCFを通じて寄付金を募るのは初めてという。

 寄付コースは2種類。復元に使う瓦や壁板に名前などを残せるコース(5,000円、数量限定)と、福井城ゆかりの記念品を受け取れるコース(4,000円)を用意した。記念品の内容は、名刺同等サイズのマグネット3種、クリアファイル、福井藩の幕末偉人を描いた手拭い、国内現存最古の「福井藩札」原寸大の越前和紙製しおりなど計8点。

 寄付金は福井県の提案で制度化された「ふるさと納税」の対象。所定の手続きを経ることで、寄付額の一部が所得税や個人住民税から控除される。同課では「目標額を300万円と高く掲げた。福井県ゆかりの方はもとより、全国の歴史ファンやお城ファンなどにも広くアピールできれば」としている。

 3月31日まで寄付を受け付ける。

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