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福井の若手和紙職人が期間限定ネットショップ 「和紙マニアのマーケット」掲げ

同ショップの取り扱い商品より

同ショップの取り扱い商品より

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 福井県越前市の若手越前和紙職人有志が5月1日~5日、期間限定ネットショップ「ワシマ」を設ける。

出店準備を進める若手職人たち。「ワシマ」の名には、「和紙祭りをオンラインで盛り上げる、和紙マニアのための和紙マーケット」の意味を込めた

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 昨年、紙すきの神をまつる岡太(おかもと)神社・大瀧神社(越前市大滝町)春例祭の中止を受けてスタートしたショップで、今年1月以来約4カ月ぶりの開設。もともとリアルな場での「和紙のテント市」との二本立てを企画していたが、4月下旬の福井県緊急事態宣言発出などを受けネットのみでの展開となった。

 出店企業は、久兵衛・山田兄弟製紙、信洋舎製紙所、山次製紙所、やなせ和紙、柳瀬良三製紙所、長田(おさだ)製紙所、滝製紙所、清水紙工、五十嵐製紙、石川製紙の計10社で、レターセット、折り紙状のマスク、名刺サイズにカットしたふすま紙100枚セット、コースターセットなど計約100アイテムを販売する。岡太神社・大瀧神社への寄付も受け付け、寄付者には両神社の御朱印を届ける。

 ショップ開設は通算4回目。毎回、出展企業が限定商品の企画などに趣向を凝らし、開設を心待ちにする常連客もついた。長田製紙所(同)の紙すき職人・長田泉さんは「例えばA4判10枚、20枚というような極小ロットの商品は小売りルートにはなかなか乗りづらい。産地ならではの商品が手に入るということで、喜びのコメントを多く頂いている」と話す。

 複数企業の商品を一括発送する仕組みを取り入れ、購入者の送料負担に配慮する。長田さんは「コロナ禍が長引き産地は厳しい状況が続くが、何か一つでもアクションを起こそうというモチベーションで一同取り組んでいる」と話し、越前和紙産地1500年の歴史を引き合いに、「時代の変化に強い産地であることをアピールできるきっかけとなれば」と意気込む。

 開設期間は5月1日22時~5日23時59分。

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