福井県が9月1日、伝統的工芸品プロジェクト「FUKUI TRAD」の発足を発表した。
東京都内で行われたキックオフミーティングで、福井産の商品を手にする「のん」さん
2023年春に予定する北陸新幹線敦賀延伸を見据えた同プロジェクト。「匠からポップカルチャーまで日本の魅力を世界に発信」を掲げて展開するセレクトショップ「BEAMS JAPAN」をパートナーに、県内7つの伝統的工芸品をより身近な存在にすることを目的に発足した。
プロジェクトには、映画「この世界の片隅に」主人公・すずの声などで知られる、女優で創作あーちすとの「のん」さんが参加。「現代のライフスタイルに合わせた形で伝統工芸をアップデートする」をコンセプトに、のんさんが手掛けるイラストと伝統的工芸品とのコラボレーション商品の開発を進める。
のんさんは「福井県の伝統的工芸品に私の描いた絵が関われるということで、とても気合が入り創作意欲が湧いている。伝統的工芸品の持つすてきな美しさを知っていただけるように、たくさん楽しく作っていきたい」と意気込む。
2021年2月に商品の発表を予定する。杉本達治知事は「のんさんのイラストは個性的で特徴的。すてきなデザインを福井の伝統的工芸品に活用させていただき、現代の方たちの感性に訴えられるような、実際に使っていただける物を生み出していきたい。ビームスさんが持つ商品開発力・発信力で、見たことのない福井を磨き出してもらえれば」と話す。