福井県鯖江市在住のIT技術者が4月14日、ウェブサイト「時間割ガチャ」を公開した。
「PCN」が制作したプログラミング学習動画。写真右が福野会長
制作したのは同市にあるIT企業「jig.jp」(鯖江市新横江2)の福野泰介会長。福井県教育委員会が独自に制作した家庭学習支援動画「ふくいわくわく授業」の一覧、福井県教育総合研究所がまとめた動画・教材リンク集などのデータを基に、ゲーム感覚で時間割を生成するウェブアプリを作成した。
サイトにアクセスし「ガチャ」ボタンをクリックすると、毎回ランダムでマス割り状の時間割が生成される。時間割データには福野会長ら県内IT企業有志がつくるグループ「PCN」のプログラミング解説動画も含まれ、プログラミング学習の時間が現れることもある。学年でフィルタリングして時間割を作る機能も盛り込んだ。
時間割表示のプログラムは開発プラットフォーム「GitHub」でオープンソースで公開し、自由に改変して使うことができる。福野会長は自身の成果物を発表するサイト「一日一創」で制作に至った背景を紹介するとともに、「デザインをかわいくしたり、得意科目を多めに入れたりするなど自由に改造して自慢しては」と呼び掛ける。
「ふくいわくわく授業」は4月14日、臨時休校の続く小・中・高生の家庭学習支援を目的にスタート。2019年度3月、2020年度4月に学習予定だった内容を1本10分~15分のオリジナル動画計100本にまとめ、ユーチューブ「福井県教育庁チャンネル」で順次配信する。4月20日から、福井県内のケーブルテレビ局での放映も予定する。