福井市の「メトロ劇場」(福井市順化1)で3月9日、企画上映「平和と環境 For Peace -3.11 本音と建前-」が始まる。
「彼らの原発」のワンシーン。奥のトンネルは大飯原子力発電所に通じる ©「彼らの原発」上映委員会
東日本大震災発生日(3月11日)、終戦の日(8月15日)に合わせ、それぞれ「環境問題」「平和・戦争問題」をテーマにした企画上映を行う同館。今回は「彼らの原発」「太陽の塔」のドキュメンタリー2本を選定した。
「彼らの原発」は、町内に原子炉4基がある福井県おおい町が舞台。関西電力大飯原子力発電所再稼働の報道を機に原発問題の渦中に置かれた町民の「本音と建前」を聞き出し、現代の日本が抱える問題を浮き彫りにする。
「太陽の塔」は生前、越前町で陶芸活動に打ち込んだこともある岡本太郎の人物像に迫った作品。計29人へのインタビューを通して、1970(昭和45)年大阪万博のシンボルに込めた岡本のメッセージを解き明かしていく。
関連イベントとして、「彼らの原発」監督・川口勉さんの舞台あいさつ(9日16時40分~)、講演会「岡本太郎と越前」(10日、午前・午後各1回)を行う。講演会では、福井県陶芸館学芸員・小泉洋介さんが越前陶芸公園内の岡本作品「月の顔」制作秘話などを紹介する。
鑑賞料は両作品とも、一般=1,600円、大学生=1,300円、小学生~高校生=1,000円。3月15日まで。