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デザインを学び実践する「XSCHOOL/XSTUDIO」、福井で開講へ 説明会に70人

事業の概要を説明する内田さん(右)

事業の概要を説明する内田さん(右)

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 福井駅西にある加藤ビル(福井市中央1)で8月8日、デザインを学び実践するプログラム「XSCHOOL/XSTUDIO」の募集説明会が行われた。

会場には、過去の同スクール受講生が作ったプレゼンテーション資料なども並んだ

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 福井市が主宰する「未来につなぐ ふくい魅える化プロジェクト:make.f」の一環として「次代のデザイナーのための小さな教室/スタジオ」を掲げる同プログラム。デザインの本質を捉えて社会の課題解決を目指す人や、組織の壁を越えた働き方を模索する人を全国から募集する。

 昨年と一昨年に行ったデザインスクール「XSCHOOL」を再編し、7つのセッションなどで「広義で捉えたデザインの力」を学ぶ「XSCHOOL」と、XSCHOOLを基に福井の文化や風土をひもときながらスタジオ形式でプロジェクトを作り上げる「XSTUDIO」の2本立てで展開する。

 プロジェクト探索領域に福井の地場産業である「繊維」を掲げる。繊維専門商社「明林繊維」(乾徳3)、熱転写ラベル製造「ジャパンポリマーク」(清水杉谷町)、レース生地製造「荒川レース工業」(照手3)の3社がパートナー企業となるほか、福井大(文京3)産学官連携本部、福井銀行(順化1)、福井新聞社(大和田2)が協力する。

 19時15分から行った説明会には約70人が参加した。同プログラム運営社でシンク&ドゥタンク「リ・パブリック」(東京都文京区)の内田友紀さん、デザインスタジオ「ビネン」(福井市和田中1)の坂田守史さん、同「TSUGI」(鯖江市)の新山直広さんらが登壇し、プログラムの概要説明、トークセッション、これまでの成果紹介などを行った。

 XSCHOOL第1期から講師を務めるウェブデザイナー萩原俊矢さんは「XSTUDIOは失敗を恐れずに取り組めるプログラム。臆病にならずフルスイングで挑戦してほしい」と話し、福井市出身の内田さんは「地元の方に多数参加いただければ。福井が舞台の本プログラムは皆さんの暮らしを楽しくすることにもつながる」と呼び掛けた。

 XSTUDIOでは、パートナー企業、異なる専門性を持つスタジオリーダー、福井を拠点に活動するローカルリーダーによる3つのスタジオを設け、受講生と共にプロジェクトを進める。坂田さん、新山さんのほか、探求型学習塾「ハルキャンパス」(越前市)代表の森一貴さんの計3人がローカルリーダーを務める。

 同スクールでは過去に、食べ物が出てくる民話と郷土食とのつながりに着目した弁当などの企画が生まれ商品化に結びついた。会場を訪れた明林繊維の村上貴宣社長は「若手の人材育成や、新事業展開への足掛かりになればと参画した。スタジオリーダー、ローカルリーダー共に当社と活動分野が違う方で、事前のミーティングで大きな手応えを感じた」とほほ笑む。

 実施期間は、XSCHOOL=9月1日~2日、XSTUDIO=9月23日~2019年2月9日。締め切りは、同=8月24日、同=8月20日。

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