福井の文学館で「作家と猫」展 ネコ目線で詠む和歌「猫楽吟」展示も

来場者に手渡すネコ型入場券

来場者に手渡すネコ型入場券

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 福井市橘曙覧記念文学館(福井市足羽1)で3月5日、企画展「作家と猫」が始まる。

3月31日から4月15日まで、愛宕坂を和ろうそくでライトアップするイベント「灯りの回廊」が行われる

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 夏目漱石、谷崎潤一郎、大佛次郎、室生犀星、向田邦子など、明治期以降の日本の作家が手掛けた、ネコにゆかりのある作品や、作家とネコが触れ合っているスナップ写真などの資料約50点を紹介する同展。

 企画担当者の萬(よろず)翔子さんは「ネコ好きの作家だけなく、ネコもイヌも好きという作家などバランスを考えて絞り込んだ。作品にはネコが出るのに、家族の回想録などからネコ嫌いだったのではと思われるような作家も紹介する」と話す。

 幕末の福井に生まれ、生活の中の楽しみを52首の連作「独楽吟(どくらくぎん)」で詠んだ橘曙覧。同館の設立コンセプトにちなみ、独楽吟をネコ目線で詠んだ井本猫良さん(神奈川県在住)の「猫楽吟」もコーナーを設けて紹介する。

 関連イベントとして、萬さんによる展示解説(3月18日、4月1日)、同館向かいの愛宕坂茶道美術館と連携した「猫ちゃんスイーツでいただく呈茶」(3月31日、4月1日、4月15日)、来場者参加企画「お家(うち)の猫ちゃん写真募集」(会期中)などを行う。

 萬さんは「当館のある足羽山の桜が咲く時期と会期が重なるので、花見散歩がてらネコを描いた文学に触れて心を癒やしていただければ。愛宕坂を上り下りするネコにも出会えるかもしれない」と来場を呼び掛ける。

 開館時間は9時~17時15分(入館は16時45分まで)。入場料は、高校生以上=100円、中学生以下無料。5月13日まで。

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