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福井のカフェで瀧下昭彦さん個展 色鮮やかな74点、「アートを身近に」

「実験的な展覧会という意味合いもある」と話す瀧下さん

「実験的な展覧会という意味合いもある」と話す瀧下さん

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 カフェ「FAN's KITCHEN」(福井市大丹生町)で現在、福井市在住の瀧下昭彦さんによる個展「BRAIN TOY BOX」が行われている。

現在、期間限定のカニメニューを販売中の「FAN's KITCHEN」。越前海岸沿いにある

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 同店のエントランスに、怪獣から着想したという樹脂製の立体作品や、「立体の着色過程で副産物としてできた」という平面作品など計74点を展示する。福井での個展開催は今回が初めて。

 「グラフィティなどのストリートアートが好きでラッカーを使った。絵を描くというより、怪獣のおもちゃにべた塗りしたり落書きしたりするような感覚で作業を進めた」と瀧下さん。個展タイトルにも、さまざまな感情が駆け巡る脳内のイメージとおもちゃ箱の姿を重ねたという。

 「乗り物や生き物などをよくモチーフにする。生き物に関心が向かうのは『命を生み出したい』という思いから。命そのものを作ることはできないので、生きている姿を想起させるような表現を好んでいる」とも。

 高校卒業後、家具作りを学ぶために大阪成蹊大(大阪市東淀川区)に進学したという瀧下さんは、課題で提出した椅子を見た大学教員から美術的な表現を志すよう薦められたという。

 瀧下さんは「3年前に帰郷した際、福井にアートを表現する場があまりないという事実に驚いたことが個展開催の原動力になった。アートを身近に感じてほしいとの思いからカフェの一角を会場にした。アートは堅苦しいものではなく、私が作るような作品も一つの表現だと捉えてもらえれば」と話す。

 開催時間は11時~日没。観覧無料。

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