福井市出身のシンガー・ソングライター川縁清志さんが10月下旬、楽曲制作サービス「名前歌」を始めた。
「『名前歌』は、私自身の作曲家としてのチャレンジ」と話す川縁さん
東京で活動する音楽ユニット「歌う応援隊 ヒトミリリィ」メンバーでもある川縁さんが、個人プロジェクトとして始めた同サービス。ユニットとして福井市宣伝隊長ゆるキャラ「朝倉ゆめまる」の公式応援ソングなどを手掛けた経験から、「人生にもっと寄り添えるような楽曲を作ることができれば」と準備を進めた。
申込者の名前やニックネームなどを基に作詞し、アコースティックギター弾き語りで30秒~1分ほどのオリジナル曲を作る。「例えば『川縁』なら、細い源流が支流と合流しながら徐々に太くなる『川』の姿に人々の『縁』を重ね合わせて歌詞のイメージを膨らませる」という。
ホームページからの注文のみとした代わりに、制作料をプレゼント・ギフト向け商品の一般的な相場に抑えた。「贈り物の選択肢として『名前歌』も候補に入れてもらえれば」。納品した楽曲は原則として自由に利用でき、誕生日プレゼントや出産祝いなど個人客からの需要を中心に見込む。
フェイスブックなどでのシェアも奏功し、サービス開始からほどなく、姉妹を持つ父親から2人分の依頼を受けた。川縁さんは「面と向かって話すには照れくさいような感謝の言葉も曲に乗せるとさりげなく届けられるのでは」と話し、年間で「名前歌」100曲制作という目標を掲げる。
料金は5,000円。月10曲まで注文を受け付ける。ホームページで制作事例を公開している。