福井市の毛利酒造(福井市東郷二ヶ町)前で10月25日、地酒イベント「川床Bar」が行われる。
「ニコ生」で約1万9000人が視聴した、今年5月のテクノ法要の様子
同社のある東郷地区に住む若者など約20人で構成するグループ「TOGO」が企画。同グループは約2年前、県の採択事業によるイベント「川床レストラン堂田(どうでん)川 2015」を行っており、メンバーの間で2回目開催の機運が高まったことから企画したという。
地酒「越の桂月」「紗利」などを醸造する同社のほか、「白岳仙」「国府司」などの安本酒造(安原町)、「一子相伝、門外不出」の製法を掲げる健康酒「蘭麝(らんじゃ)酒」の青木蘭麝堂(脇三ケ町)の3社が出店する。スタッフの北川真也さんは「東郷は以前からまちづくり活動が盛んな地区で、若者のアイデアも積極的に受け入れてくれるのが心強い」と話す。
当日は、会場近くの照恩寺(東郷二ヶ町)でテクノ法要「極楽音楽報恩講」も行われる。通算4回目となる同法要では鎌倉時代に大流行したという「初夜礼讃偈(らいさんげ)」などをテクノ仕様にアレンジし、御堂内のプロジェクションマッピングなどと共に上演する。
楽曲や映像を制作する17代住職の朝倉行宣さんは「メロディーの美しさに引かれ、1年前ほどからアイデアを温めていた。『初夜礼讃偈』は各地の寺院でつとめられており、テクノバージョンを耳にした方が最寄りの寺院に足を運ぶきっかけになれば」と期待を寄せる。
会場では「ニコニコ生放送」によるテクノ法要のライブビューイングも行う。北川さんは「前回の法要で外国人の方が訪れたと聞き、バーでも英語表記メニューを用意したり語学堪能なスタッフに協力してもらったりと準備を進めている。海外メディア取材があるとも聞いており、和装のおもてなしなどで東郷の知名度向上につなげたい」と意気込む。
バーメニューの価格は、東郷之酒1杯券=300円、同4杯券=1,000円、ホットコーヒー=200円。
開催時間は、川床Bar=18時~、テクノ法要=19時30分~。いずれも入場無料。テクノ法要は定員150人。川床Barは雨天中止。