JR敦賀駅内の「敦賀駅交流施設オルパーク」(敦賀市鉄輪町1)2階で5月2日、まちづくり会議「公開とん活!」が行われた。
昨年8月、敦賀市立博物館(敦賀市相生町)で行った歴史紙芝居上演会「愛と正義の大谷吉継」の様子
同市を拠点に活動する学生団体「Tongood」が設立2年目に入ったのを機に、従来メンバー同士で行っていたミーティングを初めて公開形式で行った。会場には、福井高専(鯖江市下司町)や福井県立大(永平寺町松岡兼定島)に在学中のメンバー、同市内在住の商店主、NPO職員、市会議員など約30人が集まった。
同団体2代目主宰で同高専4年の川崎美柚さんは「もともと福井高専生が立ち上げた団体で、現在もメンバーの大半が高専生。ミーティングの場も学内やSNSが中心で、より幅広い年齢や職業の方々から意見を頂くことで脱マンネリ化ができればと考えた」と狙いを話す。
19時に始まったイベントの冒頭、企画部長で同高専5年の山貫緋称(ひな)さんが「メンバーは高校生から社会人まで年齢層は幅広く、県外出身者も活動中」などと団体概要を説明した後、歴史紙芝居上演会「愛と正義の大谷吉継」の開催、冬季イルミネーションイベント「ミライエ」の運営参画など1年目の活動を振り返った。
続いて行った企画会議では、メンバーが「小学生向けのまちづくり教育」や「福井県嶺南地域の高校生でつくる大イベント」などの企画原案をスライドで提示。会場の参加者から、具体的なプログラムのアイデア、会場選定、広報の手法などについて意見を募った。
参加者は5~6人ずつに分かれてグループ討論を行い、「子ども視点で作る敦賀観光マップがあっても良い」「ギネスブック登録という目標を掲げ、記録に挑戦する高校生イベントはどうか」などのアイデアを発表。「大きいイベントはややもすると『参加が面倒くさい』と捉えられる恐れもある。参加のハードルを下げる意識付けも必要では」と助言するグループもあった。
川崎さんは「企画原案のビジョンの乏しさなどを指摘される場面もあったが、頂いた意見を基にマイナス点を一つ一つ消して実現可能性を高めたい」とイベントを総括。会議に参加した敦賀市立看護大(敦賀市木崎)の学生は「同年代の学生が熱心にまちづくりに取り組む姿を尊敬する。大学ではボランティアサークルに参加しており、Tongoodの動きを自身の活動の原動力にしたい」と話す。