福井市内にある大安禅寺(田ノ谷町)で8月3日、ライブイベント「光と音のサイケデリック祈祷会(きとうえ) in 大安禅寺」が開かれる。
リハーサルに臨む高橋さんは「実はパンクロック好き」と打ち明ける
同寺は1659年、第4代福井藩主松平光通により建てられた同家の菩提(ぼだい)寺。国の重要文化財である本堂をはじめ、座像やびょうぶ絵など多くの文化財を収蔵する。絵画展やトークセッション、座禅会などイベント開催も多い。
同ライブは、同市内にある骨董(こっとう)店店主の加藤仁美さんが企画した。長音主体の現代音楽「ギタードローン」音楽家、河端一さんのライブで「言葉に表せないスッキリ感」を味わったのがきっかけという。加藤さんは「この体験を地元の人にも」と福井でのライブを打診。河端さんの快諾を得たことから、ギタードローンが響く空間を選定。広さ108畳の本堂を持つ同寺に開催を持ち掛けた。
ライブでは河端さんが奏でる音色に合わせ、照明チームの「リキッドピューピル」が極彩色渦巻くライティングで本堂内を演出。同寺副住職の高橋玄峰さんは「ギタードローンの音色や光の演出は『色即是空』の『色』、本堂が共鳴するさまは『空』に通じる。創建350年の歴史で例を見ないイベント」と話す。
河端さんの演奏に先立ち、豪の伝統楽器ディジュリデゥーや高橋さんの祈とうなどを組み合わせた即興演奏も予定。加藤さんは「『日常のストレスから解放された』と感じてもらえたらイベントは成功。『理解しよう』と構えず光と音に身を任せるのが一番」と楽しみ方を指南する。
止静(座禅)は18時、奉納(開演)は18時30分。入場料は2,000円。