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福井で「元ナンパ師公務員」が講演 体験基に、まちづくりの心構え指南

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福井で「元ナンパ師公務員」が講演 体験基に、まちづくりの心構え指南

山田さん(左)の講演に耳を傾ける参加者

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 福井駅西にある「ニシワキビル」(福井市中央1)で1月25日、学習会「あなたが変える、あなたのまち ~シティープロモーションのカン違い~」が行われた。

学習会キーパーソンの面々。左から、宝山さん、山田さん、内田さん、高橋さん

 福井市職員労働組合が企画した学習会は、講演会と意見交換交流会の2部構成で、市職員やまちづくりに関心のある社会人、学生など約60人が参加。同ビル3階のレンタルスペース「ダンスホール桃源郷」で行われた講演会では、長野県塩尻市企画課シティープロモーション係の山田崇さんと、同市地域おこし協力隊隊員の宝山健太郎さんが登壇した。

 学生時代に都内でナンパを繰り返した経歴を持ち、プレゼンテーションイベント「TEDxSaku」(長野県佐久市)で「元ナンパ師公務員」として登壇したこともある山田さん。軽妙な語り口で「皆さんがこの部屋を出るまでに変わりたい自分の姿をメモしてください。時間は60秒、スタート」と呼び掛け、同市における自身のプロジェクトや市民活動について紹介した。

 「空き家から始まる商店街の賑(にぎ)わい創出プロジェクトnanoda(ナノダ)」などの事例を交え「1週間は時間に直せば168時間で、40時間の労働時間を差し引いた128時間を利用してとりあえず動き出した。考えているだけでは正解は見つからない。まず動き出し、そこで得た結果から考えてまた行動していけば良い」と振り返った。

 講演後の質疑応答では、ナンパの極意についての質問も寄せられ会場が笑いに包まれる一幕も。福井大(文京3)工学部2年の小谷幸愛さんは「卒業後は福井で公務員として働きたい。公務員は決められたことだけしかできない職業だと思っていたが、山田さんの話で自分の考えが改まり『やりたいことを自分の意志でできる職業』という新たな魅力を感じた」と話した。

 同ビル1階「クマゴローカフェ」での交流会に参加した福井市役所職員の川崎千尋さんは「福井市を紹介するインスタグラムの運用を始めたところだが、フォロワーがなかなか増えず悩んでいた。山田さんから『とにかく始めてみよう』という言葉を聞き、自分の始めた活動が認められたようで勇気をもらえた」と笑顔を見せた。

 企画に当たった同組合の高橋昌裕さんによると、まちづくりのミスマッチ解消がテーマだったという。「行政も市民も、互いに『まちづくり』に関心がありながらどこかミスマッチがあるのではと感じていた。山田さんは両者をつなぐハブ的役割をされてきた方。学習会で山田さんの熱さに触れることがミスマッチ解消につながるのではと企画した」と明かす。

 同市内で開講中のデザインスクール「XSCHOOL」プログラムディレクター・内田友紀さんの存在も開催を後押しした。宝山さん・高橋さん・内田さんは共に高志高(御幸2)卒という共通点があり、山田さんと内田さんも、リクルートライフスタイル(東京都千代田区)の「コクリ!プロジェクト」で意気投合した間柄だという。

 宝山さんは「急な企画にもかかわらず定員を上回る参加者があり『まちづくり』に関心を持つ方の多さに感動した。私自身、福井出身で地元での起業も考えている。今回参加してくださった若い世代を中心に新しい企画が生まれるようになると福井がさらに盛り上がりそう」と期待を寄せた。

 「福井は初訪問の街。講演前に福井市内のリノベーション物件を訪問し『すごく進んでいる街』と感じた」と山田さん。参加者との交流会を振り返り「いつもは自分の気持ちを講演先に置いてくるつもりで臨むが、今回は収穫となったことの方が多い。自分は先端を走っているつもりだったのに、ちょっと嫉妬した。福井の人たちの熱い思いが地域を越えてつながれば」と締めくくった。

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