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福井で古来種野菜テーマにイベント 「新たな『福井の宝』見つけて」と呼び掛け

「高橋さんが手掛ける、古来種イベント『種市』の福井版を行うのが目標」と松尾さん

「高橋さんが手掛ける、古来種イベント『種市』の福井版を行うのが目標」と松尾さん

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 福井市内で2月11日・12日、古来種野菜をテーマにしたイベントが行われる。

11日のメニューに並ぶ予定の「杉箸アカカンバ」。販路拡大策の一環で「アカカンバアチャン」というキャラクターも誕生した

 「古来種野菜」とは現在主流となっている「F1種(=一代交配種)」と異なり、地域の伝統野菜など植物としての性質が代々受け継がれている野菜の総称。福井県内で栽培されている野菜では、板垣ダイコン(福井市)、吉川ナス(鯖江市)、勝山水菜(勝山市)、杉箸アカカンバ(敦賀市)、谷田部(やたべ)ネギ(小浜市)などが古来種に当たるという。

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 イベントは、古来種野菜のプロモーションなどを行う移動青果店「warmerwarmer(ウォーマーウォーマー)」(東京都武蔵野市)代表・高橋一也さんの著書「古来種野菜を食べてください」発売に合わせ、福井市内の青果店「八百五商店」(福井市照手1)に勤務する「マーク マツオ」こと松尾正則さんが企画した。

 日本野菜ソムリエ協会(東京都渋谷区)が認定する「野菜ソムリエ Pro.」の松尾さんは「4年ほど前に高橋さんと出会ったのが古来種に関心を持ったきっかけ。古来種には数百年の歴史を持つ野菜もあり、戦後70年ほどで一気に廃れつつある現状に危機感を持った」と話す。古来種野菜をテーマにしたイベントは過去にもあったが、生産農家や一部のマニアなど参加者が限られたことから「一般の人たちにも広くアピールできそうな場を選び企画した」という。

 11日は、「北陸のクラフト」をテーマとする複合施設「CRAFT BRIDGE(クラフトブリッジ)」(中央3)3階のダイニングバー「BRIDGE BREW(ブリッジブリュー)」を会場に、高橋さんのトークショー、古来種野菜料理やクラフトビールなどを楽しめるディナーイベントを行う。「古来種が持つ『大地の味』を堪能できるシンプルな蒸し料理などを用意する予定」と松尾さん。

 12日は、福井駅西口にある複合施設「ハピリン」(中央1)2階のホール「福福(ふくぶく)小屋」で「ふくいの古来種野菜と冬やさい」と題したトークイベントを行う。イベントは3部構成で、第1部=高橋さんの講演「古来種野菜のこと」、第2部=高橋さん・生産農家・松尾さんによる「種のトークセッション」、第3部=福井の古来種野菜や福井市産の冬野菜などの試食会を予定する。

 本業の傍ら、古来種野菜と食育をテーマにした出前授業なども行うという松尾さん。「福井は全国的に見ても多くの古来種が残っている地域。古来種の存在や味わいを知っていただくことで、新たな『福井の宝』を見つけるきっかけとなれば。食べる人が増えれば生産農家のやりがいにもつながるはず」と期待を寄せる。

 開演時間は、11日=18時~、12日=11時~。料金は、11日=3,000円(1ドリンク付き)、12日=2,000円。申し込みは八百五商店ウェブサイト「About me」ページのメールフォームで受け付ける。メールには、参加希望日・氏名・電話番号・人数を明記する。

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