福井鉄道が12月29日、新型車両「F1000形」4次車の運転を始めた。
越前武生駅に改称前の武生新駅(越前市府中3)に停車中の610形
同社が2009年から10年計画で進める鉄道事業再構築事業の一環。2013年から導入を始めた同形車は、次世代型路面電車(LRV)を多く手掛ける「新潟トランシス」(東京都千代田区)製で、全長約27.1メートル、幅約2.6メートル。定員155人。3両編成で連結器を持たない連接構造が特徴。
愛称は「福井+トラム(=路面電車)」「(夢や幸せが)膨らむ」などの意味を込めた「FUKURAM(フクラム)」。車体色はグレーと異色のツートンカラーを基調に、4次車ではさくら色を車体上部に配した。
同社鉄道部の阪下利充さんは「ブルーの2次車、グリーンの3次車と同様、行政機関と相談して車体色を決定した。合計4編成となり乗車機会も増えた。お出かけの際はフクラムをご利用いただければ」と話す。
同事業に伴うフクラム導入は4次車で一区切りとなり、今後の車両更新に伴う導入は未定。昭和30年代製造の「200形」など旧型車両の処遇については「200形は休車で使用予定はなく、今後の保存も未定。600形は予備車とし基本的に使用せず、610形は廃車の方針」という。
運行ダイヤの問い合わせは、越前武生駅(TEL 0778-22-0617)で受け付ける。