福井市に8月1日、「ふくろうcafé(カフェ)福井」(福井市みのり2、TEL 0776-34-2960)がオープンした。
店舗面積は約20坪。美容室だった物件を約3カ月掛けて改装した。店主の本明茂人さんはもともと、車や小型艇などの販売を手掛けており「フクロウの『もふもふ感』に癒やされたい」と、3年ほど前から都市部のフクロウカフェに足を運ぶようになったという。
一人のカフェ利用者にすぎなかった本明さんが開店を思い立ったのは1年ほど前。「大阪のフクロウカフェで、体格の良いこわもての男性がフクロウを愛(め)でているのを見掛けた。『フクロウにはいかめしいおじさんも引きつける力があるのか』と感動して、福井でもオープンできればと考えた」と話す。
本明さんによると、北陸エリア初のフクロウカフェとなる同店。営業に必要な動物取扱責任者の資格を取得し「第一種動物取扱業者」登録を済ませたものの、初めてづくしの店づくりで「不苦労」どころか苦労が絶えなかったという。「県外の取扱業者から福井に到着したばかりのころは、環境の違いからエサをなかなか食べてくれず『もう死ぬんじゃないか』と冷や汗ものだった」と振り返る。
入店は1時間入れ替え制で、当面は1回当たり入店者数を10人程度として予約を受け付ける。プログラムは、事前説明(10分)、触れ合いタイム(40分)、入れ替え(10分)で構成する。フクロウは、ふ化時から人なれするよう育てられた「インプリント個体」で、メンフクロウ、アフリカオオコノハズク、ベンガルなど10羽が体調に合わせて順繰りに「接客」する。
「都市部のフクロウカフェでは、映画『ハリーポッター』シリーズの影響などから外国人観光客の来店も多い」と本明さん。「当店も国籍問わずさまざまな方が来てくださる店に育てていければ。ゆくゆくは、フクロウカフェのフランチャイズ展開もしていきたい」と意欲を見せる。
営業時間は10時~20時。料金は1人2,000円(ワンドリンク付き)。8月31日まで、15歳以下は500円引き。