JR福井駅西エリアで4月28日、「第1回ふくい駅前ねこ祭り」が始まった。
写真展会場で、来場者に撮影秘話を明かす「Eito Mars」さん(右)
同エリアの商店主などでつくる実行委員会の主催で、猫の写真展、約40店舗が出店する「新栄にゃんでも市。」、ジオラマ製作ワークショップ、猫譲渡会、猫バス体験乗車などを6会場で行う。同委員会の阿部俊二さんは「以前に猫イベントを開催した商店主から相談があり、よりにぎやかになるよう『盛るだけ盛ろう』という話になった。実質20日間ほどで一気に準備した」と明かす。
ギャラリー「スペースおいち」(中央1)では、福井市を拠点に活動中のフォトグラファー「Eito Mars」さんが作品を展示。猫を撮影スタジオに迎え入れ、表情や体のシルエットなどそれぞれの猫の魅力を捉えた写真を並べた。「目の中に3つの光源が映りこむよう照明をセッティングした。光の効果で、少女マンガのようなキラキラした目つきになった」とEito Marsさん。
「U-CANビル」(中央1)2階では、公募による「愛ねこ写真展」を行う。会場に一般公募の作品約450点を並べ、来場者の投票による「猫ワングランプリ」のほか、「アイドル賞」「駅前商店街賞」などを決める。通りすがりで偶然訪れたという男性は「家庭の事情で猫を飼うことできないが、個人的には茶トラが好き。かわいい猫が多く1票に絞り込むのは難しかった」と話す。
西武福井店(中央1)など同エリアの17店舗では、猫をあしらったキッチン用品、雑貨、スイーツ、オリジナルグッズなどを販売する。福井市桜木図書館(手寄1)でも同イベントに合わせ、江國香織さんや浅田次郎さんらのエッセイ集「猫の話」など、猫関連本のコーナーを設ける。
阿部さんは「『愛ねこ写真展』は地元紙とフェイスブックだけの告知だったが、千葉県など県外からの応募もあり、猫というコンテンツの吸引力に驚いた。同居人なのに、つかず離れずの距離にある『ツンデレ』の生き方が猫の魅力では」と振り返る。実行委員会では今後、年2回の定期開催を目指すという。
5月8日まで。写真展のみ入場料100円(3会場共通)。実行委員会(TEL 0776-63-6794)で問い合わせを受け付ける。