
勝山市のカフェ「ROKUSAI -鹿柴-」(平泉寺町)が現在、「苔石(こけいし)ティラミス」を期間限定で提供している。
市内の平泉寺白山神社エリアにある抹茶・日本茶専門カフェが手がける新たなメニュー。日本遺産「福井・勝山石がたり」とコラボレーションし、「苔宮」「苔寺」と呼ばれる同神社の景観にちなんで展開する「苔スイーツ」の一環として開発したという。
神社境内の石畳を模したという3層構造。福井産のサツマイモ「とみつ金時」を使ったスイートポテトをベースに、黒ごまを練り込んだティラミスクリームで石畳を、表面に振りかけた抹茶パウダーでコケを、それぞれ表現した。ティラミスクリームには福井県産大麦由来のパフを入れ、小石の粒を想起させる食感とした。
店主の西垣翔太さんは「食感と味のバランスを取るため、素材を10グラム単位で調整するなど試行錯誤を重ねた。『食べる風景』を掲げる当店らしいスイーツに仕上がり、食べた客からも好評」と話す。
同店は昨年8月にオープン。5年前、勝山市の地域おこし協力隊就任を機に東京から移住した西垣さんが「恩がある勝山の地でクリエーティブと食で貢献したい」と開業した。こけむした同神社の風景をスイーツに落とし込むことをコンセプトにメニュー開発に取り組んでいる。
価格は1,000円。11月30日まで。