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福井・越前市に宿泊施設オープンへ 「越前和紙を体感する工芸宿」掲げ

客室「三椏」のベッドルーム。ほかの客室も含め、ウェブサイトで予約を受け付けている(写真:Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks))

客室「三椏」のベッドルーム。ほかの客室も含め、ウェブサイトで予約を受け付けている(写真:Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks))

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 宿泊施設「SUKU」(越前市岩本町)が11月9日、越前市にオープンする。

滞在中のアクティビティーとして、周辺の和紙工房での本格的な和紙すき体験も用意する(写真:Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks))

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 「越前和紙を体感する工芸宿」を掲げ、和紙産地である同市今立地区に開業する施設。工房見学イベント「RENEW(リニュー)」や観光案内所「Craft Invitation(クラフト・インビテーション)」などを手がける一般社団法人「SOE」(鯖江市片山町)が運営する。越前の豪商だった内田家が使っていたという築約130年の建物を改修して開業にこぎ着けた。

 客室数は3室。それぞれ和紙の原料にちなんだ名称で、「楮(こうぞ)」(最大収容人数4人)、「三椏(みつまた)」(同5人)、「雁皮(がんぴ)」(同3人)を設ける。内装は各室名にちなんだデザインで、壁紙、障子、ちょうちんなどの調度品には和紙職人16人が手がけた素材を使った。

 食事は、「本物の地産地消の追求」を掲げる越前町のフランス料理店「MarPe(マーペ)」のオーナーシェフ・谷橋洋平さんが監修したメニューを用意する。越前漆器や越前焼のオリジナルテーブルウエアを使ったり、夕食のメイン料理に越前和紙を用いた奉書包み焼きを盛り込んだりと、福井産の食材と工芸の魅力に触れられる趣向にした。

 和紙すきの「すく」と、「宿」という2つの意味を施設名に込めた。同法人宿泊事業部の山田美玖さんは「和紙産地の潤いや循環などにつながるような、産地の関係人口増加に貢献できる地域の玄関口を目指していく。当施設を拠点に、越前和紙の職人の日々の手仕事や、神秘的な歴史ある地域文化を体感してもらえれば」と話す。

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