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福井発のクラフトビール、世界的品評会で金賞 開業半年、今後の展開に弾み

同社スタッフ

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 福井市のビール醸造所「OUR BREWING(アワー・ブルーイング)」(中央1)が10月16日、世界的ビール品評会での金賞受賞を明らかにした。

福井駅西「FUKUMACHI BLOCK」内の直営飲食店では、同社のロゴ入りグラスで飲むことができる

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 受賞した銘柄は、同社が手がけるクラフトビール「Hoppy Hour(ホッピー・アワー)」。世界で3番目の歴史を誇るという品評会「インターナショナル・ビアカップ」で、審査員90人による審査の下、2024年のエントリー全1423銘柄のうち「Hoppy Lager(ホッピー・ラガー)」部門の金賞に選ばれた。

 醸造に用いたホップは2024年産「Nelson Sauvin(ネルソン・ソービン)」で、福井産の大麦麦芽や、福井発祥のブランド米「いちほまれ」なども原料の一部とした。社長の岡田朋大さんによると、ホップの香りを存分に感じられる「コールドIPA」に分類されるクラフトビールで、清涼感とすっきりした味わいが特徴という。

 商品の開発期間は約半年で、5月の販売開始後、米やホップの種類など3回のマイナーチェンジを重ねた。岡田さんは「金賞の基準は『品評会が定めるガイドラインの基準に完全に合致し、外観、香り・味のバランスが世界一級のレベルに達しているビール』であること。福井産の原材料も高く評価されたのでは」と話す。

 ホップの個性を強く感じられる飲み口のことを英語で「Hoppy(ホッピー)」と呼ぶことにちなみ、「Happy Hour(ハッピー・アワー)」にかけたネーミングとした。「醸造所併設の直営飲食店でも人気の商品。ホッピーなビールで幸せな時間を過ごしてもらえれば」と岡田さん。

 ビールの魅力に引かれた福井生まれの若者2人が、国内外での修業を経てUターン起業した同社。岡田さんは「部門内で金銀銅各賞にふさわしい銘柄がなければ『該当なし』とするのもインターナショナル・ビアカップの特徴。それだけに金賞はかねての大きな目標で、開業約半年での受賞を光栄に感じている」と笑顔を見せる。

 直営飲食店での価格は、スタンダード(473ミリリットル)=1,200円、スモール(265ミリリットル)=700円。福井県内の主な酒販店でも缶入り(内容量350ミリリットル)で販売する。

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