NHK大河ドラマ「光る君へ」ラッピング電車が2月10日、福井鉄道にお目見えした。
紫式部を演じる吉高由里子さんのショットは中間車(F1004-2)の両側に配置。下り方面(=田原町・鷲塚針原方面)向かって左側は、紺色基調の背景色でデザインした
福井県、越前市、同市の商工関係者などでつくる「紫式部プロジェクト推進協議会」が企画した。福井鉄道の協力の下、同社の次世代型路面電車(LRV)である「FUKURAM(フクラム)」1編成を全面ラッピングし、ドラマの主人公・紫式部がかつて暮らしたとされる同市のブランディング強化につなげる。
ラッピングを施したのはフクラムF1004(通称「さくら色フクラム」)3両編成。紫色、薄緑色、さくら色、紺色などのグラデーションを背景色に、紫式部を演じる俳優・吉高由里子さんのバストアップショット、「越前市へは福井鉄道で 紫式部が暮らした福井県越前市」のキャッチコピーなどを配した。
同日午前、たけふ新駅で披露式と出発セレモニーが行われ、山田賢一越前市長らプロジェクト関係者、同社の吉川幸文社長が参列。福井の伝統工芸応援アイドルグループ「さくらいと」や、たけふ菊人形マスコットキャラクター「きくりん」も駆け付けた。
山田市長は「2月23日、市内に『光る君へ 越前 大河ドラマ館』がオープンする。ラッピング電車や大河ドラマ館が越前市など丹南地域、さらには福井県全域への来訪者増につながれば」とあいさつ。吉川社長は「プロジェクト関係者の支援で華麗で美しい電車になった。これを機に県内外からより多くの人を越前市に呼び込むことが当社の使命」と力を込めた。
さくらいとは1月に発表したカバー曲「SHIKIBU」を披露し、式典の盛り上げに一役買った。メンバーの陽向芽衣さんは「4月28日のサンドーム単独公演に向け、『光る君へ』とともに福井を盛り上げていきたい。ベースの車両がさくら色なので、さくらいとと一緒にまちなかを走るような気分で乗ってもらえたら」と笑顔を見せる。
運行は12月末までを予定し、たけふ新駅~田原町駅・えちぜん鉄道鷲塚針原駅間を1日3、4往復する。運行ダイヤは福井鉄道ウェブサイトで確認できる。