暮らす・働く

福井・越前市にフォトウエディングスタジオ 20種の撮影ブース強みに

「韓流フォトウエディングの雰囲気が好きなカップルにお勧め」という、スタジオでの撮影例

「韓流フォトウエディングの雰囲気が好きなカップルにお勧め」という、スタジオでの撮影例

  • 3

  •  

 フォトウエディングスタジオ「キロクルStudio」が12月3日、越前市にオープンした。

「雨天でも撮影できるのが室内スタジオの強み」と宮守さん

[広告]

 ウエディング用レンタルドレスなどを手がける「真寿美衣裳」(幸町)の新業態。中小企業庁「事業再構築補助金」採択事業で、コロナ禍などの影響で閉店した越前市役所近くの自社店舗をフォトウエディング向けスタジオにリニューアルした。

 店舗面積は約660平方メートル。建物の1階と2階に約20カ所の撮影ブースを設ける。ブースにはそれぞれ、フラワー、バックライト、レンガ、白壁、コンクリート、アンティークなどの背景セットを施し、家具や雑貨などを組み合わせてバリエーション展開できるようにした。

 事業の指揮を執る専務の宮守洋輔さんは、20代から30代にかけ結婚式場に勤務した経歴を持つ。「貸衣装店の出番は結婚式当日よりも前の日で、式場で働いていた時のようにカップルの晴れ姿を当日見ることができないのが一般的。写真撮影を通して晴れの日に寄り添えたらと考え、スタジオの開店プランを練った」と振り返る。

 少子化やコロナ禍などを受け、ブライダル業界全体が構造転換を迫られていることも宮守さんを後押しした。宮守さんによると、「カップルの個性をより表現できるフォトウエディング市場の規模が拡大傾向にあり、韓流(はんりゅう)ブームを受けて韓国でフォトウエディングを行うカップルも増えている」という。

 店舗改装に当たっては韓流カルチャーに詳しい福井のコンサルティングチームがブースデザインを監修。宮守さん、カメラマン、美容師らによるフォトウエディングチーム「Lovli-wedding(ラブリウエディング)」もつくった。スタジオはチームに所属しないフリーカメラマンにもレンタルで開放する。

 バリエーション豊かな撮影ブースを強みに、「結婚式場とは一味違うドラマチックなフォトウエディングを全国に向け発信する場になれば」と宮守さん。越前和紙など伝統的工芸品の体験型施設や、地域の観光資源などを掛け合わせ、フォトウエディングを軸にした「越前市をまるごと体験するツアー」のプランも描く。

 営業時間は、平日=11時~18時、土曜・日曜=10時~19時。火曜・水曜定休(祝日の場合は土曜・日曜に準じて営業)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース