JR福井駅で10月1日、北陸新幹線福井駅入線歓迎セレモニーが行われた。
同センター開業式典の一環として行われた、まんじゅうまきの様子
来春の北陸新幹線延伸開業に向けた機運を高めようと福井市が企画。延伸区間(金沢~敦賀間)の走行試験開始に合わせたイベントとして、福井、大野、勝山、永平寺の4市町を対象に参加者を募り、約5倍の抽選倍率をくぐり抜けた市民300人が集まった。
セレモニーは13時30分に始まり、東村新一福井市長が「新幹線整備計画決定から半世紀を経て来春の開業を迎えられるのは、県民の皆さんや先人たちの尽力のたまもの。今日のセレモニーを機に開業への機運をさらに高めたい。参加者の皆さん、新幹線入線の時には熱烈な歓迎で迎えてもらえれば」とあいさつした。
13時50分ごろ、福井市消防音楽隊が演奏するテレビアニメ「銀河鉄道999」主題歌と共に、12両編成のW7系が同駅12番ホームにゆっくりと入線。待ち構えた参加者らは、福井市のキャラクター「福いいネ!くん」があしらわれたうちわを振り、大きな拍手で出迎えた。
沿線自治体の関係者や県選出の国会議員らが見守る中、地元小学生から運転士への花束贈呈、関係者や4市町の小学生らによるくす玉開披などを経て、14時20分ごろ、東村市長の「出発進行」の合図と共に、映画「銀河鉄道999」主題歌を受けながらW7系は越前たけふ駅に向かった。
福井市内から父と参加したという小学生は「抽選倍率が5倍と聞いて驚いた。福井に新幹線がやってきたことにワクワクした思いが止まらず、開業したら新幹線に乗って東京に遊びに行きたい」と興奮気味の様子。駅周辺のマンションや立体駐車場にも、駅舎のガラス窓越しにセレモニーの様子を眺める人たちの姿が多く見られた。
同日午前には、福井市が同駅一乗谷口(東口)に整備した「福井市観光交流センター」が開業した。開業式典では、子どもたちによる「新幹線開業ウェルカムダンス」披露、テープカット、まんじゅうまきなどがあり、福井在住のシンガー・ソングライターヒナタカコさんや、福井商業高チアリーダー部「JETS」らがオープニングに華を添えた。