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坂井市がふるさと納税返礼品開発プロジェクト 高橋愛さんの手すき和紙も

カードのサンプルを手に笑顔を見せる高橋さん(中央)と、護國さん(左)、彩葉さん(右)

カードのサンプルを手に笑顔を見せる高橋さん(中央)と、護國さん(左)、彩葉さん(右)

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 福井県坂井市が現在、ふるさと納税返礼品ブランドの開発プロジェクトを進めている。

かくはんしたイチゴと和紙の原料を混ぜ合わせる作業。ICHIGOOJIの池田天瑠社長によると、「年間収穫量の5%ほどは廃棄せざるを得ない」という

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 「坂井エキサイト大使」で、俳優・モデルの高橋愛さん(坂井市出身)と共に展開するコラボレーションブランド「Sakaai」の第2弾。イチゴ好きを自認し、「#いちごといえばわたし」というハッシュタグ(検索目印)でSNS投稿も行う高橋さんや、市内のイチゴ農園「ICHIGOOJI」(坂井市春江町)などと開発を進める。

 高橋さんは、坂井市の返礼品「ICHIGOOJIの朝摘みイチゴ(Sakaaiオリジナルパッケージ)」に同梱(どうこん)する越前和紙製サンクスカードの手すきを担当。生育不良などで廃棄予定のイチゴの実や葉を細かくすき込んだ仕様で、廃棄された野菜や果物などを使った紙文具ブランド「Food Paper」を展開する五十嵐製紙(越前市岩本町)の協力を得た。

 8月4日、高橋さんは五十嵐製紙の工房を訪れ、伝統工芸士の五十嵐匡美さんら指導の下で和紙すき作業を行った。福井の伝統工芸アイドルグループ「さくらいと」メンバーの護國まいさんと彩葉わかなさんもインストラクターに加わり、作業は終始和やかな雰囲気で進んだ。

 イチゴ色に染まった和紙の原料を目にした高橋さんは「かわいい」「おいしそう」の声を連発。護國さんと2人がかりで幅2メートル・奥行き1メートルの木枠内に一気に材料を流し込むと、木枠下部の簀(す)を通して少しずつ水分が抜けていく紙の表情をめでるように眺めていた。

 作業を終えた高橋さんは「社会のデジタル化が進む中で、人の手で作られ続けている物があるという福井の良さを改めて実感した。イチゴのかわいさ、おいしさ、食べたときの幸福感などを思いながら紙をすいたので、今回の企画に関わった皆さんのストーリーをサンクスカードから感じ取ってもらえたら」と話す。

 護國さんと彩葉さんは越前市内の製紙所が認定する「紙すきインストラクター」3級の資格を持つ。同郷のアイドルの先輩に手ほどきした2人は「今までのインストラクター経験を生かすことのできる貴重な経験だった。廃棄予定のイチゴを再利用する取り組みは素晴らしく、今後の広がりに期待したい」と口をそろえる。

 同返礼品は12月から来年3月にかけ各月50セット限定で展開し、9月15日から予約を受け付ける。パッケージは高橋さんの妹でイラストレーターの由衣さんがイラスト制作を、梱包資材製造などを手がける三星(坂井市春江町)がデジタル印刷などをそれぞれ担当する。

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