福井の伝統工芸アイドルグループ「さくらいと」が8月6日、シングル2枚を同時発売する。
もう1枚のシングルのジャケットも護國さんがデザイン。「メンバーが着ている福井丸岡RUCKユニフォームの背番号には、あるメッセージが隠されている」という
販売を始めるのは、「勇気の花/勝ったもどうぜん ~何度でもバモー!~」と、「虹のはじまり/ときめきサンセットビーチ」。7月、結成5年目に入った同グループにとって1年4カ月ぶりのCDで、全国から約100曲が寄せられた「さくらいと楽曲コンペ」を勝ち抜いた3曲を含む4曲を音源化した。
「勇気の花」はギターサウンドを前面に打ち出したロック調の楽曲で、打ち上げ花火をモチーフに大切な人との心のつながりを歌い上げた。「勝ったもどうぜん」は坂井市の女子フットサルチーム「福井丸岡RUCK」応援ソング。作詞に当たってチームメンバーを交えたワークを行い、詞のキーワードを出し合うなどして曲のイメージを固めたという。
さくらいとメンバーの彩葉わかなさんによると、新曲のうち3曲は5月の初ワンマンライブに向け準備が進められ、タイトな日程でパフォーマンスの質を高めるのに苦労したという。それでもコンペ入賞作への取り組みはメンバーの刺激となったようで、朝日奈花子さんは「今までのさくらいとと全く違う風が入ってきたと感じた。アップテンポでノリノリで歌って踊れる曲」と話す。
一方のシングルに収録された「虹のはじまり」は、秘めた恋心と両思いへの願いを雨上がりの晴れ間に重ねた楽曲。カップリングの「ときめきサンセットビーチ」は坂井市の夏の風物詩「三国花火大会」を題材にした曲で、青春のきらめきや夏の高揚感をストリングスやブラスなどの音色できらびやかに表現した。
販売開始を前に、「アイドルらしさがより感じられる曲ばかりで、元気さを印象付けられるようメンバーそれぞれが試行錯誤を重ねた」と陽向芽衣さん。神楽ひよりさんは「今までの曲調にない雰囲気で新鮮な気持ちで取り組めた。応援してくれる人たちにも新しいさくらいとを見せることができそう」と笑顔を見せる。
グループは9月2日、福井駅西のハピリンホールで2回目のワンマンライブを行う。来春予定のサンドーム福井公演も念頭に、護國まいさんは「さくらいとを初めて見る人も楽しめる内容を考えている。元気で明るく、かわいく、アイドルらしい新曲と共に、初ワンマンとは一味違う私たちを見てもらえれば」と呼びかける。
CDの価格は各1,000円。グループが出演するイベント会場、公式ネットショップで販売する。