福井県坂井市が6月30日、市公式ファンクラブ「坂#会(サカハッシュかい)」の会員募集を始めた。
東京都品川区の戸越銀座商店街にある坂井市のアンテナショップ「KINENO(きねの)」。4月28日のオープン時には高橋愛さんも駆け付けた
市が取り組むインナーブランディング事業の一環。市在住者、出身者、ふるさと納税による寄付者など、坂井市ファンの交流の場づくりを通し、積極的に市に関わろうとする若者らを増やすことを目的とする。「坂井」をもじった「坂#」の名称はSNSで使われるハッシュタグに由来し、タグを付けた投稿と共に坂井市の魅力が広がることを願ったという。
入会費・年会費共に無料で、LINE利用者であれば誰でも入会できる。入会手続きは市のLINEアカウント(@fukui_sakai_city)を友達登録した上で、専用フォームで必要事項を入力することで完了する。市のウェブサイトにLINEアカウントへのQRコードも掲載する。
特典として、会員限定イベントへの参加権、SNS上で行う特産品プレゼントキャンペーンへの参加権、LINEアカウントからの会員限定情報配信などを設ける。会員限定イベントには、今年4月、「坂井エキサイト大使」に就任した俳優・モデルの高橋愛さん(坂井市出身)らをゲストに招く予定という。
発足の経緯について、市移住定住推進課の小玉悠太郎さんは「もともと坂井市出身者との関係人口増を企図した事業で、インナーブランディングとの親和性を考え、より広い層が参加できるファンクラブという位置付けにシフトした。SNSでの情報発信、限定イベントへの参加などを通じて坂井市への愛着を深めてもらうことを目的としている」と話す。
小玉さんは「観光で坂井市に訪れたことのある人や、友人が坂井市出身という人などの入会も歓迎」とも。会員限定イベントは市内や東京都内での開催を予定しているといい、「ファンクラブ活動を通じて会員同士が『坂井市トーク』に花咲かせ、坂井市への愛着をより一層深めるきっかけづくりとなれば」と期待を込める。