福井県坂井市出身で俳優の高橋愛さんと同市がコラボレーションしたブランド「sakaai(さかあい)」が10月下旬、スタートした。
「sakaai」ブランドの「kawaii マスク」を着ける高橋さん。女性向けに標準よりも小ぶりのサイズとした
同市のPRを目的に発足し、高橋さんのデビュー日である10月31日、高橋さんのインスタグラムアカウントで商品をライブ発表した同ブランド。
同市のふるさと納税返礼品として商品を展開し、マスク2種、スカーフ1種を用意する。いずれも市内の和装帯メーカー「小杉織物」(丸岡町猪爪)が手がけるシルク100%のアイテムで、質感、サイズ、機能性、デザイン、色合いなど、モデルとしても活動する高橋さんのアイデアを詰め込んだ。
マスクは寄付額1万円。高橋さんの「かわいいマスクを作りたい」との思いを形にし、サイズ調整が容易なゴム調リボンタイプと、通常耳ゴムタイプの2種を用意した。マスク内側に十字縫いを施し、息を吸う際の生地の貼り付きを軽減するなど工夫も凝らした。カラーは、ゴム調リボンタイプ=オパールモーブ、ナチュラルベージュ、通常耳ゴムタイプ=ノイヤー、アールブルー。
スカーフは寄付額1万7,000円。国登録有形文化財の「旧森田銀行本店」(三国町南本町3)の天井装飾がモチーフで、高橋さんが実際に撮影した写真を基にデザインした。年中快適に使えるスカーフになるよう設計したといい、かばんのアクセントとして巻いたり、インテリア雑貨として使ったりする用途も薦める。
プロジェクトのアイデアは7月、高橋さんや池田禎孝市長らの会食の席で話題となり、坂井市と高橋さんの名前をかけ合わせた「sakaai」のブランド名もその時に決まったという。
坂井市ふるさと納税担当者の小玉悠太郎さんは「高橋さんや協力企業の熱意に支えられ、トントン拍子で開発が進んだ。多忙な高橋さんが縫製糸の色など細部に至るまで多くのアイデアを出してくれ、地元を本当に愛しているということを実感した」と話す。
返礼品は、高橋さんの妹でイラストレーターの由衣さんがデザインした外箱に入れ、高橋さんのサイン入りメッセージカードと共に発送する。
小玉さんは「高橋さんの出身地である坂井市をファンに強く印象付けるきっかけにしたい。東尋坊や丸岡城などの観光地、カニやエビなどの海の幸、多くの楽しみ方がある高橋さんのふるさとに足を運んでもらえたら」と呼びかける。
12月4日は東京都内で寄付者への返礼品引き渡し会も行う。