福井市内に6月2日、セレクトショップ「BENTO(ベント)」(福井市照手2、TEL 0776-97-5375)がオープンした。
「20代から70代まで幅広い年齢層のお客さんが来てくださる。特に年配の方の口コミ力には驚くばかり」と片山さん
店舗面積は約30坪。1948(昭和23)年の福井震災直後に建てられたという木造2階建ての古民家を改装した。1階は、「宮城陶器」(沖縄県南城市)製の陶器、「IFNi ROASTING&CO.」(静岡市葵区)のコーヒーシロップ、「いく農園」(高知県土佐町)のピクルスなど全国各地の食料品と雑貨の売り場。2階は、「必然的にシンプル」を掲げるファッションブランド「YAECA」(東京都渋谷区)をメーンにウエア類が並ぶ。
店主の片山努さんは徳島出身。大学進学を機に福井へ移住し、JR福井駅近くのアパレル店スタッフを務めた後独立開業した。「古民家を知ったのは店のロゴを作ってくれたデザイナーの紹介がきっかけで、交通量がさほど多くない場所に店を構えたいという思いとマッチした」。JR福井駅前からコミュニティーバス経由で約15分の立地が「駅前から適度な距離があり気に入った」とも。
夏季のお薦め商品は、「北室白扇」(徳島県つるぎ町)の「半田手延そうめん」(5束721円)、「上水園」(宮崎県三股町)の「バイオ茶」(15パック702円、30パック1,296円)など。「食料品や器などを扱うようになり、『おいしい』という言葉から広がるお客さんとの会話を楽しんでいる。『かわいい』『かっこいい』が共通語だったアパレル店時代にはなかった発見ができた」
「毎日の弁当のように、扉を開けることが楽しみな店になればと店名を決めた」と片山さん。「独立を応援してくれた妻や店舗設計に携わる父など、多くの人に背中を押されスタートを切ることができた」と話し、「買った瞬間はもとより、使うたびに気分が上がるようなアイテムを丁寧に選んでいきたい」と意気込む。
開店時間は10時~19時30分。