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金津創作の森で切り絵作家・福井利佐さん作品展-越前和紙を使った新作も

展示作品より、桐野夏生さんの小説「ポリティコン」表紙原画

展示作品より、桐野夏生さんの小説「ポリティコン」表紙原画

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 福井県あわら市内にある「金津創作の森」(あわら市宮谷、TEL 0776-73-7800)で現在、東京都を拠点に活動する切り絵作家・福井利佐さんの個展「福井利佐展 ―進化する切り絵の世界―」が開かれている。

12枚の「切り画」で構成されたインスタレーション

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 福井さんは1975(昭和50)年静岡県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科在学中から切り絵作家としての道を歩み始めた。自身の個展やグループ展で作品を発表する一方、ユニクロのTシャツや中島美嘉さんのCDジャケット、桐野夏生さんの小説「ポリティコン」の連載挿絵・単行本表紙での原画制作なども手掛けている。

 会場では、それらの原画や12枚の切り絵から成るインスタレーション「Life-Sized」シリーズ、中学生時代の作品「とうもろこし」など約130点を展示。同展開催にあたり発表された新作4点は、施設周辺の動植物から着想を得て作られたもので、福井県の伝統工芸品「越前和紙」が使われている。会場の一角では制作風景を上映するほか、福井さんの作品をOHP投影して記念撮影できるコーナーも設ける。

 テレビを通じて福井さんを知り個展の交渉にあたったという、金津創作の森財団主事の田中沙織さんは「福井さんは、自身の作品を切り絵でなく『切り画』と呼んでいる。その名の通り、会場に並ぶ作品は色の使い方がまるで絵画のよう。私たちが切り絵に抱くモノトーンのイメージを覆してくれる」と見どころを話す。

 開館時間は10時~17時。月曜休館。観覧料は大人500円、高校生以下無料。6月15日まで。

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