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福井の文具店、高級和紙手帳発売 京都西陣の老舗とコラボで

きり箱に収めて販売する同商品。表紙の生地は、1冊ずつ手作業で貼り合わせるという

きり箱に収めて販売する同商品。表紙の生地は、1冊ずつ手作業で貼り合わせるという

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 福井市にある文具店「角文」(福井市文京4、TEL 0776-22-7731)が7月1日、新商品「越前フールス和紙 福乃ここ千(ふくのここち)手帳」を発売した。

「茶道を通じて、日本でしかできない和の文化の奥深さを痛感した」と話す角谷社長

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 福井県越前市の和紙メーカーや福井県工業技術センターと共同開発した筆記用越前和紙「福乃ここ千」を使った商品で、「片面はツルツル、もう片面はザラザラ」という和紙の常識を製造工程から見直し両面筆記を可能にした。同社の角谷恒彦社長によると、万年筆のような水性インクで書いてもにじみが少ないのが特徴という。

 128ページ。縦14.3センチ、横9.3センチ、厚さ1.2センチ。表紙に龍村美術織物(京都市中京区)製の正絹生地を用いた。同社は正倉院や法隆寺に伝わる古代生地復元や、祇園祭など各地の祭りでの懸装品(けそうひん)を手掛ける老舗で、茶道をたしなむ角谷社長が「旅行で京都を訪れた際、偶然見掛けた扇子入れで存在を知った」のを機に、約8年かけて商品化にこぎ着けたという。

 表紙の柄には、東大寺大仏開眼会での装束生地を復元した「獅噛文長斑錦(しかみもんちょうはんきん)」など9種を用意。角谷社長は「稽古事の先生など格式を重んじる方への贈り物となれば」と話し、「手帳ブランド『モレスキン』の商品とほぼ同サイズの『海外仕様』に仕上げた。外国人観光客や海外市場にもアプローチしたい」と意気込む。

 価格は6,800円。同社ホームページで販売する。

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