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福井のヒーロー「はっぴーすマン」が活動10年 使命感胸に次の節目へ意欲

7月下旬、あわら市でのごみ拾い活動の様子

7月下旬、あわら市でのごみ拾い活動の様子

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 福井のご当地アイドルヒーロー「はっぴーすマン」が8月8日、活動開始10年を迎えた。

2018(平成30)年、サンドーム福井で行われた「2018『福井しあわせ元気』国体・障スポ」イベント出演時の一こま

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 「はっぴーすマン」は坂井市を拠点に活動を展開するご当地ヒーロー。小学校などでの「愛(あい)さつ運動」や地元ミュージシャンらと手がけたCDのリリースなど地域に根ざした取り組みを続ける。2021年3月には坂井市で初という特別住民に登録された。

 デビュー以来続けてきたのが海岸などでのごみ拾い活動。福井の姉妹インスタグラマー「村上姉妹」と海岸でのごみ拾いイベントを共同開催するほか、個人としても週1回ペースで海岸などに出かけ、たばこの吸い殻を拾っている。

 「はっぴーすマン」によると、通年で開放されているビーチでは1回のごみ拾いで約1000本の吸い殻が集まる時期もあるという。「終わりの見えない活動だが、やって良いことと悪いことの境界線を守ってもらえればという思いや、悪いことをしない人が増えることがハッピーなまちづくりにつながるという信念で行っている」と話す。

 活動についてSNS上で心ない言葉を投げかけられるときもあるというが、本人は意に介さない。「ごみのポイ捨て問題を伝える人がいなくなれば、それが当たり前の社会になってしまう。ごみ拾いで腰痛になった時など活動の原動力を自問自答する場面もあるが、見えない誰かにその役割を任命されたと捉えている」と「はっぴーすマン」。

 記念イベントなどを行うことなく自然体で10年の節目を迎えた。「活動を続けているうち10年たってしまったという感覚。正直に言うと途中で心が折れそうになった時もあったが、そこから立ち上がってこそヒーローを名乗る資格があると思う。今後も体力の続く限り活動を続け、20年の時には『中の人』を顔出しで明かしても」と冗談めかす。

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