
福井県立美術館で5月3日~6日、芸術家・西野カインさんの展覧会「最愛の君へ」が開催される。
福井を拠点に活動する西野さんが、「西野カイン 最終章」を掲げて行う展覧会。14歳から約10年にわたり展開してきたアート活動の集大成と位置付け、同館第1展示室に約150点を展示する。
会場には、西野さんが得意とするベニヤ板パネル大の作品や、14歳の時から挑戦のタイミングをうかがっていたという縦90センチ、横360センチのパノラマサイズ作品など、新作を含む多彩な作品を並べる。制作に当たっては、油性ペン、アクリル絵の具、水彩絵の具などの画材を用いたという。
同展をもって、「西野カイン名義での創作活動を永久凍結する」という西野さん。「独学で創作を始めて10年間全力で駆け抜け、ようやく自分でも納得のいく画力が付いたと実感している。構図のバリエーションも増え、頭の中でイメージする『描きたい絵』を形にできるようになった」と振り返る。
西野さんは「絵を描くことを通じて独り立ちするという夢がかない、理想としていた自分になれた」とも。フライヤーには「自分の力でかなえた気になっていたが、あなたたちにかなえてもらっていた。幸福とは何かと問われたら、個展の景色を思うだろう」とメッセージをつづる。
開催時間は9時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。関連イベントとして5月1日~11日、「京町yyカフェ」(福井市順化2)で原画や画集の販売会を行う。