現代サーカス舞台「ムーンナイトサーカス2024 in ふくい」が1月31日・2月1日、福井市のハーモニーホールふくい(今市町)で上演される。
2023年12月、長野県で上演された舞台の一こま(撮影=矢萩篤史)
「年齢や身体の状態を問わず、『すべて』の人と創る現代サーカス舞台」を掲げるイベント。ジャグリング、アクロバット、パントマイムなどサーカスのパフォーマンスを軸に、ダンスや演劇など他ジャンルの要素を織り交ぜ、生演奏と共に演目を展開する。
制作に当たるのは、診療所「ほっちのロッヂ」(長野県軽井沢町)を運営する福井市の医療法人社団オレンジ(田原1)と、長野県在住のサーカスアーティスト・金井ケイスケさん。
同診療所で文化企画を担当する唐川恵美子さんは「医療的ケア児のための場づくりや、非日常的な挑戦を通した成長の応援の一環として制作協力しているプロジェクト。従来は長野県内での上演が主だったが、インクルーシブ(包括的)な舞台鑑賞の機会づくりなどを目的に、2024年度、福井県でも公演を行うことにした」と話す。
東京2020パラリンピック開閉会式に出演したプロアーティストのほか、一般公募によるオーディションで選ばれた「つながるキャスト」から、6歳の三石士恩さん、母・真奈美さん(共に長野県在住)がツアー公演に挑む。医療的ケア児の士恩さんは空中芸のエアリアルを演じる。
唐川さんは「年齢、障害、国籍など、多様な個性が一体となって展開する舞台。同じ境遇の人を含む全ての人にとって、勇気や生きる力を得られるようなきっかけになれば」と話す。
開演は、1月31日=18時30分、2月1日=14時。料金は、一般=3,500円、25歳以下=2,500円、15歳以下=1,000円。