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福井に古民家リノベのサウナ開店 貸し切り制でグループ利用呼びかけ

「地下水を利用した水風呂は1年中一定の水温を保てるのが特長」と野田さん

「地下水を利用した水風呂は1年中一定の水温を保てるのが特長」と野田さん

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 古民家サウナ「ととの居」(福井市清水畑町)が8月3日、オープンした。

晴天であれば、第4部(19時30分~)利用時に星空を眺めることもできるという

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 約15年間空き家状態だったという古民家をリノベーションして開業した。店舗面積は約33平方メートル。屋外に薪ストーブで温めるバレルサウナ1基を設置し、地下水かけ流しという水風呂、男女更衣室、シャワー室、休憩スペースなども設ける。サウナ室内の温度は103~104度。デッキチェアを備えたウッドデッキ、バーベキュースペースなども併設する。

 店舗を運営するHOMEY(同)社長の野田周成さんによると、開店準備は2023年8月に始まり、9月から10月にかけて行ったクラウドファンディングでは140万円の寄付があったという。寄付を基に行ったリノベーションは学生時代の友人や福井商業高の生徒らの協力の下、古民家の良さを残しつつ作業を進めた。野田さんは「建物の水回りや構造に関わる部分はプロに任せたが、建物周辺の木々や雑草の手入れ、整地などはDIYで行った。サウナの組み立ても、私を含めた数人で行った」と振り返る。

 サウナ利用は1日当たり4部の予約制で、グループ単位で貸し切り利用を受け付ける。1部当たりの料金は、1~2人=5,500円。3人以上=1人2,200円。時間は身支度を含め2時間30分で、サウナハット、タオルなどは持参が必要。シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、化粧落とし、乳液などは店内備え付けの物を利用できる。

 野田さんによると、現在の利用者層は20代後半から30代がメインで、女性のみのグループもあるという。「家族、友人同士、カップルなど、男女関係なく利用してほしいという思いからグループ貸し切り制を導入した。サウナは薪(まき)ストーブにくべる木の香りを楽しめ、薪がはぜる音も心を和ませてくれる」と話す。

 同社は貸し切りカフェスペースや宿泊施設など新たな施設のオープンも予定する。野田さんは「地域コミュニティー活性化の一環として、地域の文化や伝統などを共有できるイベントやワークショップなども開催できれば」と、あらゆる世代が交流できるような場をつくるプランも描く。

 営業時間は、9時30分~22時(受付は19時30分まで)。

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