プレスリリース

軽井沢町、軽井沢病院、ほっちのロッヂ(医療法人社団オレンジ)が地域医療体制強化連携協定を締結

リリース発行企業:医療法人社団オレンジ

情報提供:


12月5日調印式の様子 左から軽井沢病院院長中村氏、軽井沢町長土屋氏、医療法人社団オレンジ理事長紅谷


医療法人社団オレンジ(福井県福井市、理事長 紅谷浩之)は、当グループが運営する在宅医療クリニック「診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ」(長野県北佐久郡軽井沢町)が2024年12月5日(木)に軽井沢町および軽井沢町国民健康保険軽井沢病院と地域医療体制強化に関する連携協定を締結したことをお知らせいたします。
軽井沢町民が健康で豊かに暮らしながら、これからの人生を前向きに考えることができる医療体制の充実を図ることなどに協力して取り組むことが目的です。
軽井沢町の現状
2024年11月1日現在、軽井沢町人口は 21,795人となり、2014年から2023年までの10年間で約1,000人増加し、特に移住者の増加が顕著です。一方で同日における高齢化率は32.8%、2014年の高齢化率28.1% と比較すると10年間で 4.7ポイント上昇しています(*1)。高齢化率に対応するための医療体制として、救急医療から在宅医療までの連携や医師を始めとする医療者の確保は必要なインフラとして求められているといえます。
(*1)データソース:
軽井沢町公式ホームページ:https://www.town.karuizawa.lg.jp/

連携の背景:軽井沢町における当グループの活動
2015年~2019年、当グループは「軽井沢キッズケアラボ」(*2)を実施し、全国から医療的ケア児が軽井沢町内で夏場に活動できる取り組みを5年間継続しました。その際、中軽井沢、追分エリアを始めとする町民の方たちから大きなご支援・ご理解をいただきこの町にご縁をいただいたことなどから「ほっちのロッヂ」創業に繋がりました。
2020年4月より全事業を開始した「ほっちのロッヂ」は、外来・在宅医療・訪問看護・医療型短期入所・共生型通所介護などを行う、あらゆる状態の方々の暮らしを支える在宅医療機関です。外来患者数は2024年11月現在で4,000名を越え、在宅医療として月間100名前後への訪問診療・訪問看護の24時間体制での提供を開業時より継続、これまでに156名の方の看取りをご自宅でサポートさせていただきました。
珈琲を片手に自身の生き方を語らうご高齢者向けの「生き方交換会」の起案に関わり、同会は2022年よりこれまでに30回以上のべ350名の方々が参加されました。また、地域包括センター主催の認知症カフェ活動への参加、起案や実施にも携わっています。
さらに、あらゆる状態にある子どもたちが学校や家庭以外の第三の選択肢として過ごせる場「土曜自習室」を提供。LGBTQ・がん教育の講演やワークショップ起案などを、東信地区全体で実施しています。

こうした医療活動や地域活動に関心を持つ、医学生・看護学生を始めとする全国から集まる学生や若手の医療者のインターン受け入れも年間150日以上に及びます。医療従事者・学生たちに対し多様な価値観や活動に触れ、新しい医療の形を考える機会を提供し続けてきました。

診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ内観 打ち合わせ風景 撮影者:田淵三菜(2024年)

地域医療体制強化に関する連携協定により期待される効果
1. 軽井沢病院の総合診療体制の確保
本協定により、軽井沢病院の総合診療体制の確保が期待できます。軽井沢病院で総合診療科を担当していた医師の退任を受け、軽井沢町内で総合診療医として経験を積んできたほっちのロッヂの医師が外来診療を支援します。これにより、町民の多岐にわたる疾患や健康に関する問題に、今後も幅広く対応できる体制が整います。

2.在宅医療拠点と病院間連携の強化により軽井沢町全体の医療体制を向上
患者中心の在宅医療拠点の強化、及び病院間連携の強化が期待できます。ほっちのロッヂが軽井沢町において訪問診療・訪問看護を行っているという強みを活かし、軽井沢病院とこれまで以上に密な連携を行うことで、軽井沢町全体の医療体制をより速く、強く構築していきます。

3. 地域医療を志す若手医療者に対する包括的教育の運営と実施
若手医療者に向けての包括的教育の運営と実施が期待できます。地域での医療を志す若手医療者に対し、勉強会や事例検討会を行い、効果的な教育の機会を提供していきます。
これらの取り組みを基点として様々な施策を協働予定です。軽井沢病院が持つ、地域の中核病院としての資源と、ほっちのロッヂがこれまで行ってきた在宅医療、培ってきた地域活動を掛け合わせることで、住民の健康増進に貢献する取り組み(パブリックヘルス活動)をさらに拡大します。

今回の連携についてのコメント
ほっちのロッヂ(医療法人社団オレンジ)は民間医療機関ではありますが、地域に暮らす皆さんがより健康で幸せに暮らせる地域を創る「地域医療」を信念として活動してきました。町全体の医療の体制や、暮らし・保健・医療・福祉の有機的な繋がりを考えた時に、町の医療の視点と選択肢を増やすことに貢献できればと考えています。
(医療法人社団オレンジ・診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ:紅谷 浩之・藤岡 聡子)

本件に関するほっちのロッヂ公式noteの記事はこちら
軽井沢町国民健康保険軽井沢病院 概要
所在地:〒389-0111 長野県北佐久郡軽井沢町長倉2375-1
病院長:中村 二郎
設立年月日:1952年2月
URL:https://www.karuizawahospital.jp/

医療法人社団オレンジ 概要
所在地:〒910-0018 福井県福井市田原1-2-20
代表者:紅谷 浩之
設立年月日:2011年2月
URL:https://orangeclinic.jp/

オレンジグループは、「人の暮らしをBe happy!に」をテーマに、国内3県で在宅医療を起点とし、衣食住を含んだ事業活動を行っています。医療法人として「診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ」を含む在宅医療クリニックを4つ展開。オレンジグループとして、医療的ケア児のための通い場(福井、長野)、チェアクラフト工房(石川、福井)、みんなの保健室(福井2拠点)、カフェ事業(福井2拠点)、特別養護老人ホーム(福井)を運営しています。

診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ 概要
運営元:医療法人社団オレンジ
所在地:〒389-0113 長野県軽井沢町発地1274-113
共同代表:紅谷 浩之(医師)・藤岡 聡子(福祉環境設計士)
設立年月日:2020年4月(訪問看護事業 2019年9月~)
URL:https://hotch-l.com


診療所と大きな台所があるところ ほっちのロッヂ外観 撮影者:泉山朗土(2020年)

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