福井を中心に活動を展開するラッパー「MC小法師」さんが4月6日、アルバム「Alarm AM 06:00」を発表した。
アルバムのジャケット写真。未発表の写真などを追加したCDをライブ会場限定で販売する予定という
MC小法師さんは福井市出身の25歳。兄の影響で小学生時代からヒップホップに親しみ、17歳で初レコーディングに挑みアーティスト活動を始めた。ABEMAオーディション番組「ラップスタア誕生!」セカンドシーズン準優勝、MCバトルコンテスト「UMB」福井代表出場、同「戦極 MCBATTLE」第23章中部代表出場などの経歴を持つ。
同アルバムは2020年に発表した「TOKYO 360」に続く2枚目のアルバム。コロナ禍でアーティスト活動に制約がかかりさまざまな葛藤を繰り返す中、これまでの人生で受け取ってきた「愛」を形にしようと作品群にまとめた。朝の光景を思わせるタイトルは、かつて日勤の仕事に携わっていたころの自身の姿に由来するという。
先行配信した楽曲を含む全9曲で構成する。「一番の推し曲」と位置付ける2曲目「It's All Right」では、DJコンテスト「DMC」世界チャンピオン「DJ AKAKABE」さん(福井在住)らをフィーチャー。80年代のアイドル楽曲をサンプリングし福井で活動することの誇りをつづる「Fukui City」、母への愛を歌ったラブソング「散歩」など、バラエティー豊かな楽曲群が並ぶ。
「普段ヒップホップになじみのない人にも聞きやすいトラック(=演奏部分)になるよう心がけた」とMC小法師さん。トラック制作はアーティスト活動で知り合った各地のトラックメーカーに依頼し、「オーダーの手法などまだまだ実験中という段階で、実験の積み重ねが結果として曲のバリエーションにつながった」と話す。
アルバム発表以降、毎週火曜に担当するラジオ番組「Update Evening」(FM福井)で放送する機会も増えた。「推し曲以外の楽曲に反応してくれるリスナーも多く、若い女性から(5曲目の)『眼ン減ら』の歌詞が心の中にとても刺さった、という感想ももらった」。番組を通じ、クラブシーンになじみのない層にも曲が届いた手応えを感じているという。
5月28日20時から、クラブ「CREME」(福井市順化1)で、アルバム参加アーティストも招いた初ワンマンライブを行う。「UMB代表として推薦してくれたDJ AKAKABEさんがオーナーの場でライブができるのがうれしい。クラブに来る人たちは皆『ウェルカム』のスタンス。22時終了と遅くならない時間設定なので、クラブに足を踏み入れたことのない人も気軽に来てもらえれば」と話す。料金は、一般=3,000円、18歳以下(要・証明書)=1,500円(いずれも、ドリンク代500円別)。
アルバムの価格は2,241円(iTunes Storeでの価格)。iTunes Storeなどで購入できるほか、各種サブスクリプションサービスでも聴くことができる。