福井のご当地アイドル「せのしすたぁ」が1月11日、2015年初の地元ライブを開いた。

「ケチャ」と呼ばれるオタ芸で3人を応援する「せのしすたぁ」ファン

　福井市にある映画館「福井コロナシネマワールド」（福井市大和田町）で開催の定期ライブで、福井や石川、大阪、和歌山などから約90人のファンが駆け付けた。「福井にもっと恋したいライブ vol.6」と銘打ち、昨年12月リリースのニューアルバム「I'm sick too!!!」収録の楽曲を中心に全14曲を披露した。

　「せのしすたぁ」は、2012年10月に結成されたご当地アイドルグループ。数回のメンバーチェンジを経て、現在まおさん・ゆーたんさん・みかさんの3人で活動している。昨年12月にはライブハウス「下北沢SHELTER」（東京都世田谷区）で「東京初ワンマンライブ 2014 優勝」を開き、チケットをソールドアウトにした実績も持つ。

　公式ツイッターアカウントの「ハリウッド映画なみのデカイ音でやります」との予告ツイート通り、ライブは音割れギリギリの大音量でスタート。前半は、制服コスプレのまおさん・みかさん、メードコスプレのゆーたんさんが、無料配信中の新曲「TONIGHT」や、1980年代のダンスミュージックを彷彿（ほうふつ）とさせる「ハートブレイカー」などを熱唱。ファンもまおさんのMCにリードされ、「オタ芸」と呼ばれる掛け声や振り付けで呼応した。

　後半は、パジャマ姿に変身した3人が脚立を抱えて客席に登場。「お立ち台」に乗ったメンバーが会場を煽（あお）るおなじみのパフォーマンスで、「ワタシアイドル」「アイドルなんてなっちゃダメ！ゼッタイ！」「NOW」など定番曲を披露した。停電に見舞われるハプニングもあったが、ファンが差し入れたスイーツを頬ばりながら和やかなMCでクリア。アンコールでは「せのしすたぁ」の母体グループ「ami～gas」のメンバーも参加し約2時間のライブを締めくくった。

　ライブを終えたメンバーは「福井でのライブを重ねて地元の人に認めてもらえるようになりたい」（まおさん）、「知り合いが少しずつ友達を連れてきてくれてうれしい」（みかさん）、「新年最初のライブを楽しんで終えることができ、全体通してまとまった仕上がりだった」（ゆーたんさん）と振り返った。

　プロデューサー・マネジャーの森永康之さんは「昨年は週末ごとに県外イベントに参加した時期もあった。今年は『攻め』の姿勢は抑えめにし、ワンマンライブをできるだけ行ってしっかり結果を残したい。福井のご当地アイドルである以上、地元のお客さんを増やすことが目標。勝負の1年になると思う」と抱負を語った。

　ニューアルバム「I'm sick too!!!」は、タワレコオンラインとTSUTAYA各店で扱う。