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「若狭湾の海洋ごみ」考える校外学習 福井・小浜の児童ら、海洋環境への関心高める

食見海岸で実地調査を行う小浜市立内外海小学校の児童

食見海岸で実地調査を行う小浜市立内外海小学校の児童

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 福井県内の飲食店などでつくる「福丼県プロジェクト実行委員会」が6月30日、福井県海浜自然センター(若狭町)で校外学習「みんなで考えよう!若狭湾の海洋ごみ」を行った。

実地調査のリポートを発表する児童ら

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 活動は、日本財団(東京都港区)が進める海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で、小浜市にある内外海小学校(小浜市阿納尻)の児童19人が参加。海浜自然センターと、「海ごみ問題の解決」を掲げ同市を拠点に活動する市民団体「アミノアーナ」が開催に協力した。

 イベントは、講義、実地調査、リポート作成などで展開し、講義ではアミノアーナの西野ひかる代表、旅館「清風荘」(若狭町)の桜井隆広社長らが演台に立った。西野代表によると、若狭町や小浜市などの若狭湾沿岸は暖流・寒流が流れ込むリアス式海岸であることから、全国的に見ても海洋ごみの漂着が多いという。

 実地調査は、同センター近くの食見海岸で行い、児童らが海洋ごみを収集した。砂浜に縦5メートル・横20メートルに区切ったエリアを2カ所設け、プラスチック、ペットボトル、発泡スチロール、漁具などの海洋ごみを5種類に分別。両エリア合わせて重さ約23キロのごみが集まった。

 再び同センターに戻った児童らは、調査結果を基にリポートを作成。種類別に量った海洋ごみの重さや、ごみの収集を通して気付いたことなどについてグループ発表を行った。

 児童らと共に実地調査した野坂昌之実行委員長は「リアス式海岸特有の海洋ごみの実情を目の当たりにし、地域の方がごみ拾いなどで相当な努力をされていることを実感した」と振り返り、「飲食イベントでの(サトウキビの絞りかすが原料の)バガス容器の採用などの取り組みに加え、『食べられる容器』の開発にも挑戦したいという思いに至った」と話す。

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