福井のご当地ヒーロー「はっぴーすマン」が現在、新たなヒーロースーツの製作に向け準備を進めている。

丸仁が製造・販売する「LIGHT FORCE オーロラリフレクター」を用いた商品の例

　「はっぴーすマン」は2015（平成27年）に誕生した、福井を拠点に活動するご当地ヒーロー。学校などでの愛さつ（あいさつ）運動、地域のごみ拾い、いじめ防止啓発の3本柱を軸に、ユーチューブ、音楽など活動のフィールドを広げている。今年3月には、坂井市で初めての特別住民に登録された。

　ヒーロースーツ製作は、はっぴーすマンがオーロラ反射に輝く姿に変身し交通安全を呼び掛けるヒーローになるというプロジェクトの一環として行う。福井市の反射素材製造販売「丸仁」（福井市花堂中2）が製作に協力し、同社が特許を持つ再帰性反射材「LIGHT FORCE オーロラリフレクター」をスーツ生地として用いる。

　クラウドファンディングサイトで、60万円のネクストゴール（第2次目標）に向け、製作や反射材配布活動にかかる費用の寄付を募る。寄付コースは1,500円～2万5,000円の9通り。返礼品として、はっぴーすマンのCDセット、同素材の技術を生かしたマスクやTシャツ、新スーツへの名前記載権などを設ける。

　同社の雨森研悟さんによると、黄色地の反射材を主に用いたスーツとなる予定で、現在、生地の開発を進めている段階という。雨森さんは「愛さつ運動やごみ拾いなど、本業の傍らでボランティア活動を続けるパワーが素晴らしい」と感心し、「はっぴーすマンの活躍の場の広がりと共に、反射材の新たな活用法を広く提案するきっかけにもなれば」と話す。

　8月12日、池田町で行われる「流れ星フェス」でスーツのお披露目を予定する。クラウドファンディングは7月10日23時締め切り。